投資信託のおすすめ銘柄は?選び方のポイントや目的に合う商品例も紹介
2024年04月10日
投資信託は少額からの積立が可能で、これから投資を始めたい初心者の方にもおすすめです。しかし、投資信託は現在約6,000本が販売されており、どのように銘柄を選んだら良いかわからない方もいるのではないでしょうか。
投資信託で資産を運用するには、自分の投資目的に合った銘柄を選ぶことが大切です。
この記事では、投資信託の仕組みや銘柄選びのポイントを説明し、目的別におすすめの商品も紹介します。
投資信託の仕組みと特徴
投資信託とは、投資家から集めた資金をまとめて専門家が運用し、運用成果が分配される金融商品です。それぞれの投資信託に定められた投資先や、方針にしたがって資産運用されます。
投資信託は、個人での投資が難しい資産への投資も可能です。実際の運用は専門家が行なうため、投資が初めての方でも細かな手間をかけずに資産形成を目指せるでしょう。また、まとまった資金が必要な株式や債券などの金融商品より分散投資をしやすく、リスクを比較的抑えやすいです。
投資信託は少額からの投資が可能で、積立にも向いています。つみたてNISAや一般NISAを利用すれば、運用益が非課税になることもメリットです。
投資信託の銘柄を選ぶ際の比較ポイント
現在、国内で販売されている投資信託は、約6,000本にのぼります。ここからは、どのような観点で銘柄を選べば良いのか、比較ポイントを紹介します。
投資先で選ぶ
投資信託には、さまざま地域や資産を対象としたものがあり、それぞれリスク・リターンの傾向が異なります。
地域
地域では、大きく国内型と海外型に分類可能です。国内型は対象資産の価格変動の影響を受けますが、海外型はさらに為替変動の影響を受ける点で、リスクが高くなるといえるでしょう。
海外型は、さらに先進国や新興国に分けられます。先進国は欧米などを中心に投資が可能で、新興国は高いリターンが期待できるものの、不安定な情勢のためにリスクも高くなることが特徴です。また、国内外の両方や全世界(オールカントリー)を投資対象とした投資信託では、投資地域の分散によるリスク軽減を実現できます。
資産
投資対象となる資産には、株式・債券・不動産(REIT)・コモディティが挙げられ、資産の種類によっても価格の変動の仕方やリスクの高さが異なります。
株式は、価格変動の幅が大きいことが特徴です。債券は価格変動の幅が株式よりも少なく、株式と反対の値動きをする傾向があります。不動産は株式同様、ハイリスク・ハイリターンといえるでしょう。また、コモディティは株式や債券とは異なる値動きをし、インフレに強い特徴があります。
なお、複数の資産に分散投資する資産複合型は、リスク軽減に有効です。
投資方針に応じて選ぶ
投資信託は、目標とする指標と同等のリターンを目指すパッシブ型(インデックス型)と、指標以上のリターンを目指すアクティブ型の2種類に大きく分かれます。
リスクを抑えるにはパッシブ型、多少のリスクを許容して大きなリターンを期待したい場合にはアクティブ型が適しているでしょう。
手数料で選ぶ
投資信託で資産を運用するには、コストとして購入時手数料(販売手数料)・信託財産留保額・信託報酬などがかかります。
●購入時手数料(販売手数料):投資信託の購入時に発生する手数料(購入金額の0~3%程度)
●信託報酬:投資信託を保有中に運用会社に支払う手数料(年0.1~3%程度)
●信託財産留保額:投資信託の解約時にかかる手数料(基準価額に対して0~0.3%程度)
これらの手数料はファンドや販売会社によってそれぞれ異なります。購入時手数料は同じファンドでも販売会社間で差があるケースもあるため、よく確認しましょう。
手数料は運用成績にかかわらず発生するため、基本的に少ないほうが投資信託の運用において有利です。
インターネットでは、購入時手数料が不要のノーロード投資信託も増えています。自分で商品を選択できる知識があるなら、ノーロード投資信託を選ぶのもよいでしょう。ただし、ノーロード投資信託であっても、信託報酬や信任財産留保額は必要となる場合があります。
また、大きなリターンが期待できる投資信託は、比較的手数料率が高めに設定されています。そのため、手数料の低さのみで銘柄を選択するのは適切とはいえません。
ライフステージ・投資目的に応じて選ぶ
投資信託は元本保証がなく、リスクのある投資商品です。そのため、ライフステージや投資目的に応じて商品を選ぶことも大切です。
例えば、20代~30代の若い間であれば中長期的な投資が可能なため、許容リスクを高めにして分散投資し、積極的に運用益を狙う方法が取れます。
しかし、50代を過ぎたセカンドライフを見据えた世代は、将来に向けて資産を守るため、安定性を重視していかなければなりません。資産減少リスクを抑えた、バランス型投資信託や債券型投資信託も視野に入れてよいでしょう。
投資目的別おすすめ投資信託
ここまで見てきた投資信託の選び方を踏まえて、実際にどのような銘柄を選んだら良いのか、具体例を交えつつ紹介します。証券会社が提供しているスクリーニング機能を利用しながら、実際に自分に合うファンドをチェックしてみてください。
積極的な利益を目指すなら株式比率の高いファンド
積極的な利益を目指すには、経済成長とともに値上がりが期待できる、株式組み入れ比率の高い投資信託がおすすめです。
株式ファンドのなかでも初心者が投資しやすいのが、株価指数への連動を目指したインデックスファンドです。インデックスファンドは、対象となる市場を構成する銘柄への分散投資が1つの銘柄で実現でき、信託報酬も比較的低いため、長期投資にも向いているでしょう。
インデックスファンドのなかでも、海外株、特に米国株を対象としたファンドは日本株よりも収益性が高いとされています。米国S&P500に連動した運用成果を目指す「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」、日本を含む全世界株式に投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などが人気です。
リスクを抑えてリターンも期待したいならバランス型ファンド
バランス型ファンドとは、日本と海外、債券と株式など、複数の異なる資産に分散投資する投資信託です。1つの投資信託でリスク分散が可能で、それぞれの資産の価格変動に応じて自動的にリバランスもできるため、リスクを抑えた運用が可能です。国内株式・海外株式・国内債券・海外債券の4資産分散の考え方は、日本の年金資産の運用に採用されていることからも、その安定性がわかるでしょう。
バランス型ファンドには、4資産のほかに、株式と債券の2資産や、さらにREITなどを含んだ8資産、複数の投資信託を組み入れた「ファンド・オブ・ファンズ」や同一会社が運用するマザーファンドに投資する「ファミリーファンド」と呼ばれるファンドもあります。
人気銘柄には、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」や「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」、国内・先進国・新興国の株式・債券を対象としたマザーファンドに分散投資する「世界経済インデックスファンド」などが挙げられます。
安定重視なら債券ファンド
リスク資産のなかでも、比較的低リスクとされるのが債券です。債券ファンドは、国内債券や海外債券、社債などの債券を中心に運用されるファンドで、投資信託のなかでもリスクを抑えた運用を行ないたい方に向いています。
国内債券は、為替変動の影響がなく、安定していることが特徴です。海外債券は国内債券よりも金利が有利で大きなリターンを期待できますが、その分リスクは上がるでしょう。新興国債券やハイイールド社債を対象としたものは、発行体の信用度がリスクになります。
国内債券では「明治安田日本債券ファンド」や「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」が人気です。海外債券では、FTSE世界国債インデックスとの連動を目指した「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」やドル建て事業債を中心に分散投資を行なう「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」などが有力な選択肢となるでしょう。
初心者はつみたてNISA対象銘柄がおすすめ
初心者が投資信託を選ぶ際には、つみたてNISA対象銘柄がおすすめです。
つみたてNISA対象銘柄は、以下のような要件を満たして金融庁に届出された商品で、長期投資・分散投資に向いています。
●信託期間が20年以上もしくは無期限
●リスクの高いデリバティブ取引を組み入れていない(ヘッジ目的などを除く)
●元本が減少する毎月分配型の投資信託ではない
●購入時手数料が無料、信託報酬が一定水準以下
●アクティブ型は純資産総額が50億円以上、信託期間が5年以上経過、信託期間中の3分の2以上の期間で資金流入がある など
「積極的な利益を目指すなら株式比率の高いファンド」「リスクを抑えてリターンも期待したいならバランス型ファンド」の項目でご紹介した人気銘柄は、いずれもつみたてNISA対象の投資信託になります。つみたてNISAの利用だけでなく、一般NISAやNISAを使用しない場合でもおすすめできる投資先です。
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COZUCHIには短期運用型と中期運用型があり、投資額や投資目的に応じて選択可能です。
短期運用型には、事業者による優先劣後の仕組みがあり、投資家の元本割れリスクを抑えていることが特徴です。
一方、10万円から投資可能な中長期運用型は、長期的な配当が期待できます。また、不動産持分が取得できるため、事業者が倒産した場合でも別の事業者で運用を継続できること、相続時の節税効果が期待できることがメリットです。より現物不動産に近い運用を希望する方に向いているでしょう。
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まとめ
投資信託の魅力は、少額から投資でき運用をプロに任せられる点にあります。ただし、ファンドによってリスクやリターンには差があるため、投資目的に応じたファンドを選ぶことが大切です。
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【監修者】
氏名:赤上 直紀(あかがみ・なおき)
保有資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士
主なキャリア:元銀行員。資産運用やローンを通じて、多くのお客様のライフプランニングに携わる。現在は、編集者として金融機関を中心に、ウェブコンテンツの編集・執筆業務を行う。