貯金1,000万円を運用するおすすめの方法とは|運用シミュレーションや資産運用のメリットを紹介

2024年04月10日

1,000万円以上の資金がある方のなかには、資金のほとんどを預貯金として管理している方も多いのではないでしょうか。

日本は長らく超低金利の状態が続いており、銀行に預けているだけではほとんど利息が発生しません。1,000万円以上の資金があるなら、効率良く資産を増やすため、投資を始めるのがおすすめです。

この記事では、貯金が1,000万円以上ある場合に資産運用を始めるべき理由やメリット、資産運用のシミュレーションについて解説します。

1,000万円以上貯まったら資産運用すべき?

1,000万円以上の貯金がある場合に、資産運用すべき理由について解説します。

老後に備えた資産形成の重要性について

老後2,000万円問題が話題となったように、老後の生活資金をいかに確保するかが、多くの人にとって課題となっています。

1,000万円の貯金では、老後の生活資金が不足する恐れがあります。老後は医療費や介護費などの出費も増える可能性があり、これらに備えた資産形成を進めることが重要です。

1,000万円以上の貯金はペイオフのリスクがある

ペイオフとは、銀行などの金融機関が破綻した際に、一つの金融機関につき元本1,000万円と利息が払い戻される制度です。

1,000万円以上を一つの金融機関に預けた場合、その金融機関が破綻した際に1,000万円を超える資金を失うリスクがあります。そのため、1,000万円以上の資金を金融機関に預ける際は、複数の金融機関に預貯金を分散すべきです。

また、預け先を分散する以外にも、投資などの資産運用にあてることで貯金額を調整し、ペイオフのリスクを回避する方法もあります。

余剰資金で無理なく資産運用できる

1,000万円以上の資金があれば、余剰資金での資産運用が可能です。

余剰資金とは、当面使用する予定のない資金を指します。1,000万円以上の資金があれば、生活費や将来使う予定のある資金は貯金したまま、無理なく資産運用ができるでしょう。

1,000万円の資金で資産運用するメリット

1,000万円を元手に資産運用する場合のメリットについて見ていきましょう。

投資方法の選択肢が広い

1,000万円というまとまった資金があるため、投資方法の選択肢が広がります。選択肢が増えるほど、より自分に合った投資方法を選ぶことが可能です。

1,000万円の貯金があると余剰資金が生まれます。複数の投資方法を組み合わせたり、投資銘柄を分けたりする「分散投資」も無理なく行なうことができ、バランスの良い資産運用が実現できるでしょう。

低利回りでもリターンが大きい

1,000万円での投資は、投資元本を大きくできるため、低利回りでもリターンが大きくなるというメリットがあります。

投資額が大きいため、いわゆるローリスク・ローリターンと呼ばれる投資方法を選択しても、効率良く資産を増やすことが可能です。

例えば、1,000万円を利回り1%で10年間複利で運用した場合は、約1,104万円に資産を増やせます。低リスクの投資方法で大きなリターンを得られるのは、まとまった資金での投資ならではといえるでしょう。

1,000万円の資産運用シミュレーション

1,000万円を元手に資産運用すると、どれくらいの資産を形成できるのでしょうか。

1,000万円を利回り3%で10年複利運用した場合

運用資金(元本)1,000万円、想定利回り(年率)3%、運用期間10年の場合のおおまかなシミュレーション結果は以下のとおりです。

<運用結果>
●1年後:1,030万円
●2年後:1,060.9万円
●3年後:1,092.7万円
●4年後:1,125.5万円
●5年後:1,159.3万円
●6年後:1,194.1万円
●7年後:1,229.9万円
●8年後:1,266.8万円
●9年後:1,304.8万円
●10年後:1,343.9万円

3%の利回りで10年間運用すると、300万円ほど資産を増やせることがわかります。まとまった資金を運用できるため、比較的リスクの低い投資方法でも効率良く資産形成を進められます。

1,000万円を利回り5%で10年複利運用した場合

運用資金(元本)1,000万円、想定利回り(年率)5%、運用期間10年の場合のおおまかなシミュレーション結果は以下のとおりです。

<運用結果>
●1年後:1,050万円
●2年後:1,102.5万円
●3年後:1,157.6万円
●4年後:1,215.5万円
●5年後:1,276.3万円
●6年後:1,340.1万円
●7年後:1,407.1万円
●8年後:1,477.5万円
●9年後:1,551.3万円
●10年後:1,628.9万円

5%の利回りで10年間運用すると、600万円ほど資産を増やせる可能性があります。利回りが高くなることでより効率良く資産形成を進められますが、それに比例して投資リスクも高くなります。実際に投資をする際は、分散投資を心がけ、リスクに備えた資産運用を行ないましょう。

1,000万円を複利運用で2,000万円にする場合の運用期間

運用資金(元本)1,000万円を、2,000万円にする場合にかかる期間をシミュレーションします。

<運用期間>
●想定利回り(年率)2%の場合:35年
●想定利回り(年率)3%の場合:23年5ヵ月
●想定利回り(年率)4%の場合:17年8ヵ月
●想定利回り(年率)5%の場合:14年2ヵ月

1,000万円を2,000万円まで増やすには、利回り2%の場合は35年、3%の場合は約24年かかります。5%の利回りであれば、約15年で実現できる可能性があります。リスクを抑えつつ1,000万円を2倍にしたい場合は、早期に資産運用をスタートし、低リスクの投資を長期で継続することで、無理なく目標を達成できるでしょう。

1,000万円のおすすめ資産運用方法

1,000万円前後の資金がある場合におすすめの資産運用方法を紹介します。

不動産投資

一般的に、不動産投資とは、不動産を売買して利益を得たり、賃貸として運用して家賃収入を得たりする投資方法です。賃貸運用する場合は、入居者が定着すれば、安定した家賃収入が期待できます。

不動産の購入は物件購入費用に加えてその他諸費用など多くの初期費用がかかるため、1,000万円前後の資金で不動産投資を始めるのは難しいと感じるかもしれません。しかし、不動産投資を始める際は銀行の不動産投資ローンを組むのが一般的であり、ローンを活用すれば1,000万円前後の資金でも不動産投資を始めることは十分に可能です。
不動産投資では、退去者が出てから、次の入居者が決まるまでの空室状態が発生すると、収入が減るリスク(空室リスク)がある点は覚えておきましょう。

また不動産投資の中には、不動産投資クラウドファンディングというものがあります。
1万円から投資することができるサービスが多く、また物件の選定・運用もプロにお任せできます。

不動産投資型クラウドファンディングの「COZUCHI」

株式投資

株式とは、企業が事業資金を集めるために発行する有価証券を指します。株式投資では、購入した株式が値上がりしたタイミングで売却し、その差額による利益を期待する投資方法です。

株式投資では売買益のほかにも、株式の長期保有による配当金や株主優待などのメリットも期待できます。また、保有する株式が値上がりすれば、大きなリターンを得られる可能性もあります。

1,000万円程度の運用資金があれば、複数の銘柄・購入タイミングで株式投資をすることができます。「分散」「長期」「積み立て」を念頭に分散投資を行うと、よりリスクを分散した投資を行うことができるでしょう。

なお尚、株式投資には元本保証がないため、株価の値下がりにより損失が発生するリスクがあります。

投資信託

投資信託とは、投資家から集めた資金をもとに、運用の専門家が株式や債券を運用し、運用成果の利益を投資家に配分するという投資方法です。

株式や債券など、さまざまな商品に分散投資できるため、投資リスクが抑えられるというメリットがあります。投資信託は少額から投資できるため、投資初心者も始めやすい投資方法の一つといえるでしょう。

1,000万円前後で投資信託で投資をする場合、ドルコスト平均法で購入タイミングの分散を行ったり、投資する銘柄を分散することによって、よりリスクを軽減した運用をすることができるでしょう。

投資信託は、販売手数料や信託報酬などの手数料がかかります。また、元本は保証されないため、運用結果によっては元本割れする可能性があります。

NISA

NISA(ニーサ)は、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度のことです。

2024年には、NISAの抜本的拡充・恒久化が図られ、新しいNISAが導入されました。制度の改正により、非課税保有期間が無期限となり、口座開設期間も恒久化しました。また、年間投資枠が拡大し、つみたて投資枠と成長投資枠の併用も可能となりました。

非課税保有限度額は、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて1,800万円、成長投資枠は1,200万円までとなっています。

株式投資や投資信託へ投資する際には(一部銘柄を除く)この新NISA枠を活用出来ます。運用する際にはうまくこの枠を活用して運用をしていきましょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo(イデコ)は、確定拠出年金法をもとにした私的年金制度です。公的年金に上乗せするかたちで資金を受け取れます。

iDeCoでは、掛金、運用益、給付を受け取る際に税制優遇措置が受けられます。税制上のメリットを受けながら着実に資産を形成できるのは、iDeCoの大きなメリットといえるでしょう。

1,000万円をiDeCoで運用する場合は、計画的に積み立て投資を行っていくことによって、老後のために比較的安定した運用をすることが出来るでしょう。

尚、原則として、60歳になるまで積み立てた資産を引き出すことはできません。

1,000万円を元手に資産運用するときのポイント

1,000万円を元手に資産運用する際のポイントについて解説します。

長期投資・分散投資をする

1,000万円を運用する際は、全額を一括投資するのは避けましょう。特定の商品に集中して投資すると、価値が下落した場合に大きな損失となるリスクがあります。

投資は長期投資・分散投資が基本です。長期で運用することで、短期的な価格変動の影響を受けにくくなり、投資リスクを抑えることが可能です。

10年後の目標金額を設定する

1,000万円を運用して、10年後にどのくらい資産を増やしたいのかという目標金額を設定しておくことも大切です。

目標を考える際は、まずライフプランを立て、結婚、育児、退職、老後の生活など、これからどのようなライフイベントがあるかを把握しましょう。ライフイベントが想定できれば、今後どのくらいの資金が必要になるかもわかりやすくなります。

必要となる資金額に合わせて、資産運用の目標金額を設定するとよいでしょう。

資金は預貯金と投資資金に分ける

1,000万円で資産運用を始める場合は、資金を預貯金と投資資金に分けて管理します。

当面の生活費や、将来使うことが決まっている資金は貯金しておき、余剰資金で投資を行ないます。余剰資金で投資すれば、万一元本割れが発生した場合でも、生活に大きな影響を与えずに済みます。

投資を始める際は、元本割れのリスクがあることも理解し、無理のない範囲で運用していくことが大切です。

少額から投資できる「COZUCHI」は分散投資におすすめ

投資リスクを抑えるには、分散投資の考え方が大切です。COZUCHIは1万円から不動産投資ができ、短期・中長期で様々なタイプの物件に投資することが出来ることから、分散投資先としてもにも適しています。

COZUCHIでは、不動産の運用はプロに一任でき、投資後は配当を待つだけです。運用方法は短期運用型・中長期運用型があり、自分の投資プランに合わせて選択可能。収益性等を吟味しており、サービス開始からこれまで元本毀損はありません。(2023年9月末時点)

COZUCHIについてさらに詳しく知りたい方は、以下のホームページをご覧ください。

 
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まとめ

1,000万円というまとまった資金があれば、幅広い選択肢のなかから自分に合う投資方法を選択できます。また、低利回りの投資でも大きなリターンが期待できるのは大きな魅力でしょう。

1,000万円を運用する際は、一度に全額を投資するのではなく、投資先や投資時期を分散してリスクに備えることが大切です。COZUCHIは1万円から不動産投資ができ、様々なタイプの物件にも投資出来ることから、分散投資の選択肢としても優れています。

【監修者】

名前:金子 賢司
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信している。
保有資格:CFP