「外貨預金はおすすめしない」と言われることがある理由は?向いている人やほかの投資方法も紹介
2024年11月03日
投資について調べるなかで、「外貨預金はおすすめしない」といった意見を耳にしたことがあるかもしれません。外貨預金は、外国の通貨(外貨)で資産を保有するため、日本円での運用とは異なる注意点があります。
この記事では、外貨預金の概要とともに、外貨預金はおすすめしないと言われることがある理由を解説します。併せて、外貨預金が向いている人の特徴についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
また本記事の後半では、外貨預金のデメリットが気になる方におすすめの資産形成の方法の一つとして不動産投資クラウドファンディング「COZUCHI」についても紹介しています。
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そもそも外貨預金とはなにか?
外貨預金とは、日本円をアメリカドル(米ドル)やユーロ、イギリスポンド(英ポンド)、オーストラリアドル(豪ドル)などの外貨に交換して預金することです。
以下では、外貨預金についてさらに詳しく見ていきましょう。
外貨預金で利益を得る仕組み
円預金では、日本円を預けて、日本円で利息を受け取ります。外貨預金も同様に、日本円から交換した外貨を預けて、外貨で利息を受け取るのが基本です。そして、外貨預金を解約する際に、預金時よりも円安になっている(円の価値が下がっている)と「為替差益」を得られます。
例えば、『ドル=100円』のときに、1,000ドル分を預金すると仮定してみましょう。このとき、日本円で支払う金額は10万円です。その後、円安が進み『1ドル=110円』になった場合、預けた1,000ドル分を日本円に換金すると、11万円を受け取れます。この預金時と出金時の差額の1万円が、「為替差益」に該当するお金です。
逆に、預金時よりも解約時のほうが円高だと、「為替差損」により損失が発生するリスクもあります。
外貨預金にも「普通預金」と「定期預金」がある
外貨預金にも、円預金のように普通預金と定期預金があります。
「外貨定期預金」は、3ヵ月や6ヵ月、1年などと期間を設定してお金を預けるものです。設定した期間が過ぎるまで、預けたお金は引き出せません。これに対し「外貨普通預金」は、必要なときにいつでもお金を引き出せるのが特徴です。
金融機関によっては、外貨普通預金や外貨定期預金のほか、外貨「貯蓄預金」、外貨「通知預金」といった商品を取り扱っているケースもあります。
外貨預金をおすすめしない5つの理由・デメリット
なぜ「外貨預金はおすすめしない」と言われることがあるのでしょうか。ここでは外貨預金のデメリットについて解説します。
為替手数料がかかる
外貨預金では、日本円と外貨を交換する際に為替手数料が発生します。
日本円から外貨に交換するとき(預金時)には「TTS」レート、外貨から日本円に交換するとき(出金時)には「TTB」レートに基づく為替手数料を支払わなければなりません。TTSとTTBの違いは、以下のとおりです。
・TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate):その日の為替レートから金融機関の為替手数料を引いたもの
例えば、為替レートが『1ドル=100円』、金融機関の手数料が『2円』の場合、「TTS」は102円、「TTB」は98円となります。
為替手数料は取引の都度発生するため、取引の頻度が多いとコストが増大してしまいます。そのため、短期間での頻繁な取引により資産を運用しようとする方には、外貨預金はあまり向いていないでしょう。
為替変動を予測できない
「そもそも外貨預金とはなにか?」の章でお伝えしたとおり、外貨預金の利益は為替相場の変動によって左右されます。為替相場にはさまざまな要因が影響を与えるため、変動を予測するのはプロでも困難だといわれています。
また相場が急落した際に、損失が小さいうちに急いで払い戻しをしようとしても、取引できるのは預け入れている銀行の受付時間に限られます。土日祝日は払い戻しを受付していない場合もあり、リアルタイムで払い戻しができずに損失が膨らんでしまうリスクがあります。
このような点をふまえると、特に投資初心者には、外貨預金はおすすめできません。
元本割れのリスクがある
円預金の場合は元本が1,000万円まで保証されているため、基本的に預けたお金は戻ってきます。
外貨預金でも、外貨ベースの場合は元本が変動しません。しかし、為替相場の影響を受けるため、日本円で引き出す際に元本割れをする可能性があります。
「預金」という名称だからといって、外貨預金も元本が保証されていると思い込まないよう注意が必要です。
一般的に「投資」と呼ばれるものは、どの手法を選択しても元本割れのリスクは避けられません。外貨預金に限らず、投資は余剰資金で行なうことを心がけ、必要な生活費まで投じてしまわないように注意しましょう。
金利だけで儲けるのは難しい
「外貨預金は円預金よりも高金利である」と言われることがあります。たしかに、高金利を狙える通貨があるのは事実で、米ドルの場合は1年で金利4.6%です。(三菱UFJ銀行 外貨定期預金 6ヶ月 2024年10月7日時点)
しかし、外貨預金の金利が高いとはいえ、金利自体も日々変動しており、現在の金利がいつまでも続くとは限りません。また、為替変動により損失が出ていた場合、金利分の利益がなくなってしまうことも考えられます。場合によっては、損失となってしまうこともあるでしょう。
預金保険制度(ペイオフ)の対象外である
預金保険制度(ペイオフ)は、金融機関が万が一破綻したときに、預けているお金や利息を保護する制度です。
円預金は預金保険制度の対象であり、金融機関ごとに1人当たり「元本1,000万円までと破綻日までの利息等」が保護されます。
それに対し、外貨預金は預金保険制度の対象外のため、預金や利息は保護されません。金融機関が破綻した場合、金融機関の財産状況によっては、預けていたお金が返ってこないリスクがあります。
参考:預金保険制度|金融庁
外貨預金に向いている人の特徴
ここでは、前章の内容をふまえ、どのような人なら外貨預金に向いているのかを見てみましょう。
分散投資先の一つとして考えている人
投資のリスクを低減させるには、一つの投資先(商品)に依存せず、投資先を分散するのが有効です。すでに株式や不動産などに投資しており、新たな分散投資先を追加したいケースでは、外貨預金を選択してもよいかもしれません。
分散投資をしておけば、いずれかの投資先で損失が発生しても、別の投資先による利益でカバーできるかもしれません。
また、分散投資では「国内または海外」という投資先の国の違いもポイントとなるため、分散方法の一例として「国内の不動産」と「外貨預金(海外)」という組み合わせも考えられます。
海外旅行や海外出張の予定がある人
金融機関によって異なるものの、一般的には外貨の普通預金口座をもっておけば、外貨のまま現地で預金を引き出せます。外貨のまま引き出すため、為替手数料も発生しません。
海外旅行や海外出張の際には、外貨を両替せずとも現金を使えるため便利です。特に、海外旅行や留学の資金を確保する目的で投資を始める方は、外貨預金は選択肢の一つとなるでしょう。
外貨預金と比べた不動産投資クラウドファンディングのメリット
外貨預金のデメリットが気になる方や、資産運用方法で迷っている方には、「不動産投資クラウドファンディング」がおすすめです。
不動産投資クラウドファンディングとは、インターネットを介して投資家から集めた資金で事業者が不動産を取得、運用し、得た利益を分配するサービスです。現物不動産投資と異なり、1万円から投資可能なケースが多いのが特徴です。
また、外貨預金のように、為替相場の変動などによる日々の値動きを心配する必要がありません。そもそも不動産の価格は比較的安定しているものであり、かつ不動産投資クラウドファンディングは国内の不動産を対象としている場合、日本円で運用を行なうためです。
初めての不動産投資クラウドファンディングなら「COZUCHI」
不動産投資クラウドファンディングサービス「COZUCHI」では、プロが厳選した不動産に最低1万円から投資可能です。都心の一棟マンションや大型商業ビルなど、現物不動産投資では多額の資金が必要な物件にも気軽に分散投資できます。
好きなファンドを選んで投資したら、あとはプロに運用を任せて配当を待つだけの「ほったらかし投資」(※)が可能です。投資初心者はもちろん、資産運用に手間をかけたくない方にも向いているでしょう。
また、COZUCHIでは購入手数料や運用手数料が無料で、2024年10月末時点で元本毀損はゼロとなっています。COZUCHIについてさらに詳しく知りたい方は、以下のホームページをご覧ください。
※「ほったらかし投資」とは、物件運用を弊社にて行うことを指しています。投資にあたっては、内容を十分に理解し自己の責任で行なってください。
まとめ
日本円を米ドルやユーロ、英ポンド、豪ドルなどの外貨に交換・預金する外貨預金は、利息や為替差益を狙う投資手法です。
しかし、為替相場の変動により、為替差損が発生して元本割れをするリスクもあります。加えて、取引のたびに為替手数料が発生することや、預金保険制度の対象外であることなどから、「外貨預金はおすすめしない」と考える方もいるでしょう。
為替のような日々の価格変動を気にしたくないという方には、不動産投資クラウドファンディングでの資産運用がおすすめです。外貨預金のように日々の値動きを心配することなく、運用は経験豊富なプロに任せられます。
不動産投資クラウドファンディングを始めるなら、ぜひ「COZUCHI」のご利用を検討ください。
■監修者
名前:齋藤 彩(さいとう あや)
所有資格:CFP(Certified Financial Planner)、1級FP技能士、薬剤師免許
おもなキャリア:
急性期総合病院において薬剤師として勤める中、がん患者さんから「治療費が高くてこれ以上治療を継続できない」と相談を受けたことを機にお金の勉強を開始。ひとりの人を健康とお金の両面からサポートすることを目標にファイナンシャルプランナーとなることを決意。現在は個人の相談業務・執筆活動を行っている。