新NISAのつみたて投資枠やめたほうがいいといわれる理由とは

2024年09月19日

2024年から新NISAが始まり、この機会に投資を始めようと考えている方もいるでしょう。しかし「新NISAはやめたほうがいい」という声も聞きます。一体なぜでしょうか。

本記事では、2024年1月より始まった新NISAについて紹介します。また、新NISAのなかでもつみたて投資枠に注目して、やめたほうがいいといわれる理由や、向いていない人はどのような人か解説していきます。ぜひご一読いただき、新NISAを検討する際にお役立てください。

 
また本記事の後半では、資産形成の方法の一つとして不動産投資クラウドファンディング「COZUCHI」についても紹介しています。

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2024年より新しくなるNISA

NISAの正式名称は「少額投資非課税制度」。将来に備えて投資を始めたい一般の方を応援するための制度です。

通常、投資で収益を得ると、その一部を税金として納める必要があります。しかし、NISA制度を使って投資した場合、得られた収益に税金がかかりません。効率良く資産を増やすことができる、うれしい制度といえるでしょう。

2024年1月よりNISA制度が新しくなりました。これまでのNISAとつみたてNISAを「新NISA」として一体化。旧つみたてNISAは「新NISAのつみたて投資枠」、旧NISAは「新NISAの成長投資枠」に受け継がれました。旧つみたてNISAと旧NISAは年単位でどちらか一方しか選択できませんでしたが、新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠の両方を利用できるため、これまでより投資の幅を広げられます。

新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

新NISAのつみたて投資枠とは?

新NISAのつみたて投資枠は、旧つみたてNISAの制度を受け継いだものです。

旧つみたてNISAと同様、金融庁の基準をクリアした約280本の投資信託やETF(2024年1月時点)から選んで毎月購入します。「つみたて」という名前のとおり、基本的に一括で購入することはできず、定期的に購入して積み立てていきます。

旧つみたてNISAと異なるのは、非課税で投資できる金額や保有できる期間です。旧つみたてNISAの場合、1年間に購入できる金融商品の上限額は40万円でしたが、新NISAのつみたて投資枠では120万円に増額。非課税で保有できる期間に関しては、旧つみたてNISAは20年間だったのが、つみたて投資枠では無制限に持ち続けられるようになりました。

また、新NISAでは一生涯非課税で保有できる生涯非課税限度額が新設されました。生涯非課税限度額は、次に説明する成長投資枠と合わせて1,800万円ですが、つみたて投資枠のみで1,800万円を使い切ることも可能です。

新NISAの成長投資枠とは?

新NISAの成長投資枠は、旧NISAの仕組みを受け継いだ制度です。

つみたて投資枠と比べて自由度が高く、上場株式や投資信託など幅広い商品から選んで購入できます。つみたて投資枠で選べる商品は成長投資枠でも購入できるため、つみたて投資枠と成長投資枠で同じ商品に投資してもよいでしょう。投資のタイミングも自由で、毎月少しずつ積み立てて投資することも、好きなタイミングで一括投資することも可能です。

旧NISAに比べ、新NISAの成長投資枠は非課税で購入できる金融商品の金額が増え、1年間の上限額は240万円となりました。非課税で保有できる期限はつみたて投資枠と同じく無期限で、生涯非課税限度額は1,200万円、つみたて投資枠と合わせると1,800万円です。

新NISAのつみたて投資枠はやめたほうがいいといわれる3つの理由

新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠についてそれぞれ説明してきました。ここからはつみたて投資枠に焦点を当て「やめたほうがいい」といわれる理由を解説します。

選べる商品が少ない

前述のとおり、新NISAのつみたて投資枠で購入できる商品は、金融庁が定めた基準を満たした約280本の投資信託やETFに限られています。その他多くの銘柄や、投資信託・ETF以外の金融商品から自由に選びたい方には不向きでしょう。

ただし、新NISAの成長投資枠であれば、約1,800件の投資信託、約260件のETF・ETN、約60件のREITなど、2,000件を超える幅広い金融商品から投資したいものを自由に選ぶことが可能です。(2024年3月時点)

スポット購入ができない

新NISAのつみたて投資枠は、毎月積立購入しながら少しずつ資産を増やしていくものです。「買いたいタイミングで一気に購入する」という買い方(スポット購入)は基本的にできません。

元本保証されていない

「つみたて投資枠で購入できる商品は、金融庁の基準を満たしているから元本割れしない」と思っている方がいるかもしれませんが、それは間違いです。

つみたて投資枠の商品は比較的リスクが低くはありますが、元本保証ではありません。元本割れのリスクは十分にあることを覚えておいてください。

新NISAのつみたて投資枠に向いているのはこんな人

新NISAのつみたて投資枠のデメリットを紹介してきました。これを踏まえて、新NISAのつみたて投資枠をやるのに向いている人、向いていない人はどのような人か見ていきましょう。

まず、新NISAのつみたて投資枠に向いているのは下記のような人です。

リスクを抑えて運用したい人

運用の際にリスクをなるべく抑えたいと考える人は、新NISAのつみたて投資枠に向いています。特に、複数の銘柄に資産を分散し、長期で少しずつ積み立てる方法がおすすめです。

新NISAのつみたて投資枠で購入できるのは、金融庁の基準を満たした「長期・積立・分散投資」に適合する商品に限られます。したがって、元本保証ではないにしても、自然とリスクを抑えた運用ができます。

十分な時間をかけて資産運用できる人

つみたて投資枠の対象商品は長期投資に適しています。また、新NISAの非課税期間は無制限になりました。そのため、何年もかけてじっくり資産を形成したい人に向いているといえるでしょう。

例えば「来年車を購入するために投資を始めたい」という目的よりも、「数十年後の老後に備えて資金を準備したい」という目的のほうが、つみたて投資枠での投資に向いています。

新NISAのつみたて投資枠やめたほうがいいのはこんな人

次に、新NISAのつみたて投資枠をやめたほうがいいのはどのような人か解説します。

多くの金融商品から選んで投資したい人

先ほど説明したように、新NISAのつみたて投資枠で選べる商品は、280本程度の投資信託とETFのみです。上場株式は取り扱いがなく、アクティブファンドやREIT(不動産投資信託)なども選択肢が限られてしまうため、ほかのさまざまな金融商品を選択肢に入れて自由に投資したい方には、少し物足りないかもしれません。

なるべく短期間でリターンを得たい人

新NISAのつみたて投資枠は、長い時間をかけてじっくり資産を増やしていく長期運用に適しています。

実際、長期運用のほうが元本割れしにくく、利益を得やすくなることを示唆するデータもあります。金融庁が作成した「資産・地域を分散して積立投資を行った場合の運用成果の実績」によると、資産や地域などを分散した積立投資を長期間続けることで、元本割れが起こる頻度が下がる傾向が見られました。

逆に、短期売買でリターンを得たいと考えている方には、新NISAのつみたて投資枠は向いていないといえるでしょう。

参照:つみたてNISA早わかりガイドブック : 金融庁

新NISAのつみたて投資以外にも選択肢を持ちたい方におすすめ不動産クラウドファンディング

新NISAのつみたて投資枠をやるのに向いている人、向いていない人について解説してきました。「自分には向いていない」「他の投資方法も考えたい」と感じた方は、別の投資手段として、不動産投資クラウドファンディングを検討してみてはいかがでしょうか。

不動産投資クラウドファンディングとは、インターネットで多くの投資家から資金を集め、それをもとに不動産を購入・運用し、得た利益を出資者に還元するサービスです。

この不動産投資クラウドファンディングなら、不動産投資の初心者でも比較的容易に不動産投資を始められます。

不動産投資クラウドファンディング「COZUCHI」とは

不動産投資クラウドファンディングサービスの一つ「COZUCHI」は、新NISAのつみたて投資枠での、投資に向いていない人にもおすすめしたい投資手法です。その理由について解説していきます。

初心者でも不動産投資ができる

新NISAのつみたて投資枠では不動産投資ができず、REIT(不動産投資信託)に特化した商品もありません(ただし、一部のみ含まれているものならあります)。

「COZUCHI」は、不動産投資初心者でも不動産投資が始めやすいサービスです。1万円からと少額から投資可能で、インターネットでファンドに投資さえすれば、あとの運用はすべてプロにお任せ。不動産の管理や運営も必要ありません。

投資スタイルに合わせて金額や運用方法を選べる

新NISAのつみたて投資枠は、年間に購入できる金融商品の上限額が決まっています。また、短期運用には不向きでした。

一方「COZUCHI」なら、投資スタイルに合わせて投資金額や運用方法を選べます。1つのファンドにつき、1万円から数千万円まで投資が可能。短期売買でキャピタルゲインを得たい人は「短期運用型」、長期保有でインカムゲインを得るのが目的なら「中長期運用型」と自分に合った投資方法を選べるため、「新NISAは向いていない」と感じる人にもおすすめです。

 
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新NISAのつみたて投資枠は、リスクを抑えてじっくり投資したい人には非常におすすめできる制度です。一方で、不動産投資をしたい人や、短時間でリターンを得たいと考えている人には不向きかもしれません。

「新NISAのつみたて投資枠が向いていない」と感じた方は、不動産投資クラウドファンディングサービス「COZUCHI」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。不動産投資の初心者でも少額から不動産に投資でき、投資スタイルに合わせて投資金額や運用方法を選ぶことが可能です。

「COZUCHI」含むさまざまな投資方法を調べ、自分に合った資産形成のやり方を見つけましょう。

■監修者

名前:齋藤 彩(さいとう あや)
所有資格:AFP(Affiliated Financial Planner)、薬剤師免許、1級FP技能士

おもなキャリア:
急性期総合病院において薬剤師として勤める中、がん患者さんから「治療費が高くてこれ以上治療を継続できない」と相談を受けたことを機にお金の勉強を開始。ひとりの人を健康とお金の両面からサポートすることを目標にファイナンシャルプランナーとなることを決意。現在は個人の相談業務・執筆活動を行っている。