新しいライフスタイル「FIRE」とは?メリット・デメリットや実現方法について解説

2024年04月10日

新しいライフスタイルとして近年注目が集まっている「FIRE」。FIREとはどのような生き方を指し、FIREを実現するにはどのような手段があるのでしょうか。

FIREとは、資産運用で経済的に自立し、仕事から早期にリタイアするライフスタイルです。一口にFIREといっても、ファットFIREやサイドFIREなど、FIREのスタイルによってさまざまな種類があります。

本記事では、FIREについて知りたい方やFIRE生活を実現したい方向けに、FIREの概要や種類、メリット・デメリットを解説します。FIREに興味がある方は、この記事を読むところから、理想のライフスタイル実現に向けてスタートしてみてはいかがでしょうか。

FIRE(ファイヤー)とは?

FIRE(ファイヤー)とは、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった言葉です。日本語に訳すと「経済的自立と早期リタイア」という意味になります。

FIREはもともとアメリカで発祥した新しい生活スタイルです。欧米を中心に流行していましたが、近年は働き方改革や新型コロナウイルス感染症の影響もあり、日本でも注目されています。

早期リタイアとの違いは?

FIREという言葉が広がる以前から、日本では「早期リタイア」という言葉が用いられてきました。早期リタイアは、定年を待たずに仕事からリタイアすることを意味していますが、FIREと早期リタイアにはどのような違いがあるのでしょうか。

定年を待たずにリタイアする点は、FIREと早期リタイアの共通点です。しかし、両者にはリタイア後の生活に大きな違いがあります。

早期リタイアは十分な貯蓄を確保したうえで、リタイア後はそれを消費しながら生活します。そのため、生活費を十分にまかなえるだけの預貯金を、リタイア前に確保しておくことが必要です。

一方、FIREはお金を貯めて資産運用にまわし、リタイア後は資産運用から得た不労所得で生活費をまかないます。FIREの場合はリタイア後も不労所得で収入を得るため、早期リタイアほど貯蓄がなくても生活でき、貯蓄がそれほど多くない若い年代でも実現可能です。

FIREの4%ルールとは?

FIRE実現のためのキーワードの一つに、「4%ルール」と呼ばれるものがあります。4%ルールとは、「年間の生活費を投資元本の4%以内に抑えることで、資金の目減りなく暮らせる」という理論です。

先述のとおり、仕事をリタイアしてFIREを実現した場合、その後の生活費は資産運用で得た不労所得等でまかなうことになります。リタイア後の生活費が、得られる不労所得より大きくなってしまうと、預貯金を切り崩すことになりFIRE達成とはいえません。

資産運用で得た不労所得と、生活費の最適なバランスを示したものが、4%ルールなのです。

FIREを実現するために必要な資産は、この4%ルールをもとに算出され、年間の生活費の25倍の投資元本の保有が、FIRE実現の一つの目安となります。例えば、年間支出が300万円の人の場合、投資元本が7,500万円あれば、FIREを実現できるといえるでしょう。

ただし、この4%ルールはアメリカにおける市場環境をもとに算出されたものです。日本とアメリカの市場環境は異なり、今後の社会情勢によってルールが変更になる可能性もあります。4%ルールはあくまでも目安ととらえ、自身のFIRE実現にどれほどの資産が必要となるのか、情勢を見極めながら判断するとよいでしょう。

FIREの種類

FIREには、ファットFIRE・リーンFIRE・サイドFIRE・バリスタFIRE・コーストFIREの5種類があります。どのFIREを目指すかによって、とるべき方針が変わってくるため、それぞれの特徴を知り、目標とするFIREを決めましょう。

ファットFIRE

仕事を完全にリタイアして、資産運用の利益だけで高水準な生活を送るスタイルのことをファットFIREと呼びます。ファットFIREは、資産運用で得られた不労所得で最低限の生活費だけではなく、贅沢のために使う資金もまかなえる状態です。必要な投資元本の額が多いことから、FIREのなかでは最も実現難易度が高いスタイルだといえます。

リーンFIRE

仕事を完全にリタイアして、資産運用の利益だけで質素な生活を送るスタイルのことをリーンFIREと呼びます。一般的にFIREといえば、リーンFIREのことを指す場合が多く、リーンFIREを目指して資産運用を行なっている方も多いでしょう。

リーンFIREはファットFIREほどリタイア後の生活費に余裕がないため、リタイア後は限られた資産でやりくりする必要があります。しかし、リーンFIREは必要な投資元本が少なくて済む分、早期に実現できる可能性が高いことがメリットです。

サイドFIRE

資産運用をメインの収入源にしつつ、副業で足りない部分を補うスタイルをサイドFIREと呼びます。仕事を完全にリタイアしないので、ファットFIRE・リーンFIREより実現ハードルが低く、早期に達成できるスタイルのFIREだといえるでしょう。

バリスタFIRE

資産運用をメインの収入源にしつつ、パートやアルバイトで収入を補うスタイルのことをバリスタFIREと呼びます。サイドFIREと似ていますが、バリスタFIREはサイドFIREよりも仕事に重きを置いており、労働者として働く点に違いがあります。

コーストFIRE

資産運用だけで生活できるものの、趣味の一環として仕事に従事するスタイルのことをコーストFIREと呼びます。コーストFIREは好きな仕事をしながら、社会との関わりを持ち続けたい方におすすめのスタイルです。

もし仕事を辞めてしまっても資産運用で得た利益で生活できるため、給料に固執することなく、自分の好きな仕事に集中して取り組めるのが、コーストFIREのメリットです。

FIREのメリット

新しいライフスタイルであるFIREは、仕事から解放される自由なスタイルから、多くの人に望まれています。FIREのメリットを4つ見ていきましょう。

自由な時間が増える

FIRE実現後は、基本的に生活のために仕事をする必要がありません。FIRE前よりも自由に使える時間が大幅に増え、自分の好きなことに時間を費やせるので、より充実した人生を送れるでしょう。

仕事のストレスから解放される

仕事からリタイアすれば、職場でのさまざまなストレスに悩まされることもなくなります。サイドFIREやバリスタFIREなどのセミリタイアでも、仕事量や勤務時間は減るので、ストレスを軽減できるでしょう。

なにより、FIREすれば給料の収入に固執せずに済みます。人間関係の悪化などを理由に転職を希望する場合でも、給与額を気にせずに転職先を選べるのも、FIREのメリットだといえるでしょう。

好きな場所で暮らせる

リタイアすれば、仕事を理由に住む場所を制限されることがなくなります。FIREを実現すれば、田舎でのんびり暮らしたり、海外に移住したりするなど、自分の好きな場所で生活できるのです。

マネーリテラシーが高まる

FIREを実現するためには、資産運用や節約に関するノウハウを覚えなければなりません。FIREまでの過程で身につくお金の運用能力は、FIRE後にも役立つでしょう。

FIREのデメリット

メリットの多いFIREですが、FIREにはデメリットもあります。デメリットをふまえて、リスクにどう対処するか考えておきましょう。

年4%の運用益を維持できない可能性がある

FIREの実現には、資産運用で年4%の運用益を維持するのが前提条件です。しかし、4%という数値は過去のデータから導き出された数値であり、今後も通用するとは限りません。

市場は絶えず変化しており、元本割れや金利上昇といった問題が起こると、4%の運用益を維持できなくなることも考えられます。どのような投資にもリスクはあるため、投資にともなうリスクを許容できるだけの余裕を持ったFIREを心がけましょう。

急な資金繰りが難しい

FIRE実現後、病気・事故・介護などで想定外の出費が発生する可能性があります。資産運用の運用益の範囲内で生活するために、生活費を切り詰めている場合、不測の事態に対応できず、資金繰りに苦労することも考えられるでしょう。

急な出費に備えるためにも、保険の加入を検討する、リスクをふまえて多めに資産を用意するなどの対策をとっておきましょう。

キャリアが止まる

仕事からリタイアした場合、そこでキャリアはストップしてしまいます。リタイア後にFIREが破綻して働く必要が出てきても、FIRE期間中のキャリアがないと、再就職は難しい場合があります。
キャリアが途切れるのを防ぎたい場合は、サイドFIREやバリスタFIRE、コーストFIREなど、仕事を完全にリタイアしないスタイルのFIREを目標にするのがおすすめです。

年金受給額が減る

FIREで勤務先を退職すると、厚生年金から国民年金に移行します。国民年金に移行すると、移行後は基礎年金分しか受給できなくなるため、結果的に総年金受給額が減ってしまいます。年金の受給額を減らしたくない場合は、資産運用でカバーすることになります。

FIREに向けた資産運用には「COZUCHI」がおすすめ!

FIRE実現のための資産運用なら、安定した収入を確保できる不動産投資がおすすめです。マンションやアパートなどの不動産を購入して運用する不動産投資なら、物件選びを慎重に行なえばリスクを抑えた運用ができます。

ただし、現物の不動産を購入するには多額の資金が必要です。投資初心者の方にはハードルが高いかもしれません。そこでおすすめなのが、1万円から投資できる不動産投資クラウドファンディング「COZUCHI」です。

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また、投資には元本割れのリスクがつきものですが、COZUCHIは収益性等を吟味しており、サービス開始からこれまで元本毀損はありません。(2023年9月末時点)手軽に不動産投資できるのが、COZUCHIの魅力だといえるでしょう。

COZUCHIへの登録は、インターネットから簡単に行なえるほか、投資状況もインターネット上でいつでも確認できます。投資に興味はあるが踏み出せずにいるという方は、COZUCHIで手軽に不動産投資を始めてみてはいかがでしょうか。

 
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まとめ

資産運用の運用益で生活費をまかない、自由な生活を送れるFIREは、今後も人生設計の一つの選択肢となるでしょう。ただし、FIREを実現するには、生活に十分な運用益を得られるほどの投資元本が必要です。

自身が望む生活にどの程度の費用がかかるのかを算出し、目標に向けて少しずつ資産運用を始めていきましょう。資産運用の方法をお探しなら、少額から不動産投資に取り組めるCOZUCHIで、FIREに向けた資産形成の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

【監修者】

名前:金子 賢司
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信している。
保有資格:CFP