なぜ「株儲からない」と言われることがあるのか?失敗事例や株以外の投資手法を紹介

2024年11月04日

「株儲からない」という声を聞いて、株式投資に取り組むべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。株式投資では利益を出せないケースもあるため、自身の適性を見極めることが大切です。また、向いていないと感じた場合は、その他の投資手法についても調べ、自分に合った方法を選択するとよいでしょう。

この記事では、「株儲からない」と言われることがある理由や向いていない人の特徴、よくある失敗事例、その他の投資手法などについて解説します。

 
また本記事の後半では、資産形成の方法の一つとして不動産投資クラウドファンディング「COZUCHI」についても紹介しています。

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「株儲からない」と言われることがある理由

「株式投資は儲からない」と言う人も多く、個人投資家で儲けているのは全体の1割程度という説もあります。しかし、実際にはバブル期にピークをつけ下落していた日経平均株価は、2024年2月にバブル期の史上最高値を更新するなど、この30年で株価を戻してきており、必ずしも儲からないとはいえません。

株式投資で利益を上げられない人は、考え方や方法論に問題がある場合が多いです。保有銘柄の株価が急上昇して一発逆転といったケースを夢見ている人もいますが、そのようなことはほとんど起こりません。

株式投資の基本は、長期にわたる取引で着実に利益を積み上げていくことです。長く続けるなかでは、バブルが弾けて大きな損失が生まれる場合もありますが、前述のとおり長期的に見れば市場は成長し続けています。株式投資では、ちょっとしたつまずきで諦めず、コツコツと続ける姿勢が重要です。

また、株式投資には向き不向きがあるため、始める前に自身の適性をしっかりと見極める必要があります。自分は向いていないと感じたら、ほかの投資手法を検討し上手に資産を運用するとよいでしょう。

株で儲からない・向いていない人の特徴

株で儲からない人や、株式投資が向いていない人にはいくつかの特徴があります。これらの特徴に当てはまる人は、株式投資にこだわらず、さまざまな投資方法を検討するのがおすすめです。

ここからは、株で儲からない人・向いていない人の特徴を5つ紹介します。

情報収集が苦手

株式の相場は、会社の業績や財務状況、国際情勢、投資家の市場心理などの複雑な要素に左右されながら細かく変動します。株の動向を正しく見極めるためには、常にアンテナを張って情報を集める努力が不可欠です。

株で儲からない人は、株の仕組みなどについても十分理解しないまま、メディアの発信を鵜呑みにして投資している場合も多いでしょう。情報収集が苦手で、自分の判断で銘柄選びなどができない人は、株式投資にあまり向いていないといえます。

明確な目標を設定していない

株で儲からない人は、運用の目標額を設定していない場合も多いです。

株式の値動きを予測するのはプロでも困難で、特に初心者は株価が動いたときに取引をするかどうかの基準を設ける必要があります。つまり、明確な目標金額を設定し、売買のタイミングを判断することが重要なのです。

明確な目標がないと、もっと上がると期待して利益確定のタイミングを逃す、損切りできずに大きな損失を出すなどの事態につながります。事前に目標を設定しておくことで迷わず取引ができるようになり、着実に利益を上げやすくなります。

取引ルールを決めていない

株式投資で損をしないためには、自分で取引ルールを持っておくことも大切です。ルールがないと、刻々と変化する株価に翻弄されて感情的に取引してしまいがちなので気を付けましょう。

例えば、株式投資に回すのは資産の〇%まで、株価が〇%上がったら売却するなど、具体的な数字でルールを決めておくことをおすすめします。専門家の意見などを参考にしながら、自分でも納得のいく合理的なルールを作ることが肝要です。

運用資金が少ない

株には配当金のある銘柄もあり、運用資金が多いほど受け取れる金額も多くなります。例えば、配当利回り2%の株を10万円分保有している人の年間配当は2,000円ですが、1,000万円分保有している人の年間配当は20万円です。

また、株を売却した際に得られる差額の利益についても、運用資金が少なければ大きな金額にはなりません。

このように、そもそもの元手が少ない場合は、インカムゲインもキャピタルゲインも規模が小さくなります。運用資金が少ないとあまり利益が出ないことから「株は儲からない」というイメージを抱きやすく、すぐに諦めてしまう原因にもなるのです。

感情的になりやすい

感情的になりやすいことも、株式投資に向いていない人の特徴です。

株式投資には、迷いや葛藤、過信、怒りといった感情の波がつきものです。感情をコントロールできない人は、熱くなって全財産を1銘柄に注ぎ込むなどの失敗を犯してしまう恐れがあります。

株式投資で勝者になれるのは、自分の感情の動きを客観的に分析し、不利な局面でも正しいアプローチを選択できる人です。自分は感情的になりがちだという自覚がある人は、事前に決めた取引ルールを厳守するなど、感情に流されることのないように備えておく必要があります。

株のよくある失敗事例

株式投資における失敗はある程度パターン化されているため、よくある事例を押さえておくことで失敗を未然に防げる可能性があります。ここからは、株のよくある失敗事例を4つ紹介します。

注目度の高い銘柄を高値で買う

投資初心者のなかには、インターネットニュースなどで紹介されている注目銘柄を買う人も少なくありません。しかし、注目を浴びている時点で、その銘柄は高値圏に突入している可能性が高いので注意が必要です。

株価が高値圏にあれば利益確定の売りが増え、買った途端に下がるリスクも大きいでしょう。株式投資では、周囲の声に惑わされず企業情報や業績などの情報を集め、株価が本当に安いのかどうかを見極める冷静さが求められます。

1つの銘柄に集中投資する

株式投資では分散投資が原則ですが、初心者は早く利益を出すために有望株に1点集中してしまう場合があります。そうすると、購入した銘柄が暴落した場合に損失を被り、結局資産を大きく目減りさせてしまうので注意が必要です。

たとえ有望株が安値圏にあると感じても、自分の予想が正しいとは限りません。1つの銘柄に集中投資するのは避け、値上がりが期待できる複数の銘柄でポートフォリオを組むとリスクを抑えられるでしょう。

高配当株に期待しすぎる

初心者の株式投資では、高配当株に期待しすぎて肩透かしを食うケースもあります。高配当株とは、一般的な相場よりも配当利回りを高く設定している銘柄のことです。

大きな配当が受け取れる高配当株は安定しているイメージがありますが、株価が上がりにくいのが難点です。配当金を高く設定している企業はすでに成熟している場合が多く、株価の急激な上昇はあまり期待できません。

このように、高配当株は売買による大きなキャピタルゲインが得にくいうえに、業績悪化などで減配や無配のリスクもあります。配当金をあてにして買った銘柄が減配になり、その影響で株価も下落するといった災難に見舞われるケースもあるので注意してください。

高配当株については、こちらの記事も参考にしてみてください。
「高配当株はおすすめしない」と言われることがある理由は?避けるべき銘柄の特徴や選び方を解説

大きすぎるレバレッジをかける

大きすぎるレバレッジをかけることも、株式投資でありがちな失敗です。証券会社に保証金を預ける信用取引なら、レバレッジをかけることで保証金の3.3倍程度の金額まで取引できます。元手が100万円しかなくても、約330万円分の取引ができるということです。

レバレッジをかけると元手に対して得られる利益が大きくなるため、短期間で資産を増やしたいと考えている人が飛びつきがちです。しかし、信用取引では値下がりしたときの損失も当然大きくなります。手もとの資金をすべて保証金として信用取引をするなど、身の丈に合わない取引は破産の原因にもなるので注意が必要です。

株以外の資産運用方法

自分に株式投資は向いていない、株での失敗が怖いという人は、ほかの資産運用方法を検討するのがおすすめです。投資信託やFX、不動産投資などの特徴を押さえ、自分に合った方法を見つけてみてはいかがでしょうか。

ここからは、株以外の代表的な資産運用方法を3つ紹介します。

投資信託

投資信託は、運用会社が投資家からお金を集めて資産運用し、その利益を投資家に分配する金融商品です。株式投資では銘柄を買うために、まとまった資金が必要になりますが、投資信託は少額の資金で利用できます。また、プロに資産運用を任せられ、自分で銘柄を検討する手間などがかからないのが魅力です。

投資信託では豊富な種類の商品を選べますが、元本割れなどのリスクがある点には注意が必要です。投資信託を始める際は、これまでの運用成績や手数料などを確かめ、信頼性の高い商品を選ぶようにしましょう。

FX

FXは、外貨の売買によって差額分の利益を目指す投資手法です。FXでは最大25倍のレバレッジをかけることができ、少ない資金で大きな利益を狙えるメリットがあります。為替相場は大きく変動するタイミングもあり、場合によっては短期間で資産を増やすことも可能です。

ただし、FXのレバレッジは両刃の剣で、短期間で膨大な損失を出してしまうリスクも当然あります。また、証券取引所の開いている間だけ売買されている株式とは違い、為替相場は24時間変動しています。突然変動することもある為替相場から目が離せず、心が休まらないこともデメリットだといえるでしょう。

不動産投資

不動産を投資の対象とし、売買による差額や家賃収入で利益を目指す方法が不動産投資です。
不動産を購入する際は大きな出費が必要となりますが、保有している間に土地の価値が上がれば、売却益を狙えます。不動産を賃貸に出すことで家賃収入も期待できるでしょう。

ただし、不動産投資には空き室リスクや修繕費用などのコスト発生といったデメリットもあります。そのため、資金に余裕がある人におすすめの投資手法といえます。

不動産投資を気軽に始めるならクラウドファンディングの「COZUCHI」がおすすめ

不動産投資は日々の価格変動が小さく、値動きも安定的なため、価格変動が大きい株式投資やFXでは日々の値動きが気になる方にも向いています。ただし、初期費用や運用面でのハードルが高い投資手法でもあります。
少額から不動産投資を始めてみたいという方には、不動産投資クラウドファンディングがおすすめです。不動産投資クラウドファンディングなら、個人では難しい都心一等地の物件などにも少額から投資が可能です。

その中でも「COZUCHI」はサービス開始以降、元本毀損ゼロ(2024年10月末時点)の不動産投資クラウドファンディングのサービスです。ミドルリスク・ミドルリターンを目指して1万円から投資できる「短期運用型」とローリスク・ローリターンを目指して10万円から投資できる「中長期運用型」の2つがあり、ご自身のニーズに応じて好きなほうを選べます。

運用はプロが担い、現物不動産投資のように物件管理の手間もかかりません。少額から不動産投資をを始めてみたいという方は、COZUCHIのサービスをぜひお試しください。

 
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まとめ

株でなかなか儲からない人には、運用資金が少ない、感情的になりやすいなどの特徴があります。

株式投資が向いていないと感じる場合は、1つの銘柄に集中投資しない、レバレッジをかけすぎないといった基本を守ることも大切ですが、投資信託や不動産投資など、ほかの方法で資産運用することも検討しましょう。

投資初心者には、株式投資やFXなどよりも日々の値動きが小さく、少額から不動産に投資できる、不動産投資クラウドファンディングがおすすめです。短期運用型と中長期運用型が選べるCOZUCHIで、手間をかけずに投資を始めてみてはいかがでしょうか。

■監修者

名前:齋藤 彩(さいとう あや)
所有資格:CFP(Certified Financial Planner)、1級FP技能士、薬剤師免許

おもなキャリア:
急性期総合病院において薬剤師として勤める中、がん患者さんから「治療費が高くてこれ以上治療を継続できない」と相談を受けたことを機にお金の勉強を開始。ひとりの人を健康とお金の両面からサポートすることを目標にファイナンシャルプランナーとなることを決意。現在は個人の相談業務・執筆活動を行っている。