定期預金がおすすめしない商品と言われることがある理由は?特徴や向き不向きと選び方

2024年11月04日

資産形成を考えている方が気軽に利用できる身近な金融商品の一つが、定期預金です。しかし金利が低いため、しばしば「定期預金はおすすめしない」との意見も聞かれます。

そこでこの記事では、定期預金の仕組みや普通預金との違い、利用するメリットとデメリットなどを解説します。併せて、定期預金口座を開設する際の注意点などを紹介します。

 
また本記事の後半では、資産形成の方法の一つとして不動産投資クラウドファンディング「COZUCHI」についても紹介しています。

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定期預金の仕組みと普通預金との違い

まずは定期預金とはどのような預金か、その仕組みや種類、普通預金との違いを解説します。

定期預金の仕組みと種類

定期預金は金融機関が取り扱う金融商品の一つで、定められた一定の期間、お金を預け入れる形式の預金です。メガバンクや地方銀行などのほか、ネットバンクなどでも広く取り扱われています。

預入期間は金融機関によって異なり、1ヵ月と比較的短いものから10年、20年と長いものまで多様にあります。

定期預金のおもな種類は以下のとおりです。

・一般的な定期預金

あらかじめ定められた期間預け入れるスタンダードな定期預金です。

・大口定期預金

最低預入金額が1,000万円と、まとまった資金を預け入れる定期預金です。
一般的に「一般定期預金」よりも預入金額が大きいことから、受け取る利息も多くなります。

・期日指定定期預金

預け入れるタイミングでは期日を指定せずに1年間据え置き、その後満期日を決める定期預金です。預入期間は最長で3年が一般的です。

・積立定期預金

毎月一定金額を預け入れ、目標金額を目指す定期預金です。

上記4つのほか、外貨定期預金などがあります。

普通預金との違い

定期預金と普通預金の最大の違いは、「預入期間が決まっているかどうか」です。普通預金には預入期間の定めはありません。そのため自分の好きなタイミングで入金や引き出しができます。

また、普通預金は家賃や携帯電話料金、公共料金などの引き落とし口座、給与や年金などの受け取り口座に指定することができます。定期預金ではそうした自動引き落とし、自動入金の設定はできません。

利率も異なっており、普通預金よりも定期預金のほうが若干利率は高い傾向です。そのため、普通預金と比べれば定期預金のほうが利益を得やすいといえます。

定期預金はなぜおすすめしないと言われることがあるのか

なぜ「定期預金はおすすめしない」と言われることがあるのでしょうか。定期預金が持つデメリットを紹介します。

解約しないと引き出せない

定期預金は預入期間が決まっていると説明しましたが、原則として、預入期間中に引き出すことはできません。普通預金のように、「今必要だから出金しよう」という使い方ができない預金です。

定期預金を引き出す場合は、その定期預金を解約しなくてはなりません。解約した場合、別途定められている解約利率が適用されるのが一般的です。満期で預けるよりも低い金利になるため注意しましょう。

投資に比べて利回りが良くない

現在の低金利環境下で、定期預金の金利は運用商品としては低くほとんど利息がつかないため、投資に比べて運用効率が低い点がデメリットです。

メガバンク3行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)の定期預金利率(預入期間1年、2024年10月7日時点)は3行とも「0.125%」です。100万円を1年間預けた場合の利息は約1,250円(税引前)ということになります。

一方で、例えば投資信託であれば、3年から5年運用した場合の平均利回りは「3〜10%」といわれています。また、株式投資の平均利回りは年間「5%前後」とされ、やはり定期預金は投資性の商品よりも運用効率が劣るのが現状です。

保証額の上限が決まっている

定期預金は預金保険制度の対象となっています。預金保険制度とは、万が一金融機関が破綻した場合に預入金を一定額保証する制度です。

預金保険制度によって保護されるのは、1金融機関ごとに1預金者につき、元本1,000万円までと破綻日までの利息等です。
それを超える金額を預け入れていた場合、金融機関が払い戻しに応じられなくなった際に保護されません。それを回避するためには、分散して複数の金融機関に預け入れるなどの対策が必要となります。

定期預金のおもなメリット

定期預金には簡単に引き出せないなどの難点があるものの、いくつかのメリットも存在します。

普通預金より金利が高い

定期預金は投資性の商品に比べて運用効率が劣ることをデメリットと紹介しました。とはいえ、普通預金として預け入れておくよりは利益があります。

一般的に、定期預金は普通預金よりも金利が高く設定されています。2024年10月7日現在のメガバンク3行の普通預金金利は「0.1%」です。先述しましたが、預入期間が1年の場合の定期預金利率では「0.125%」となっています。

若干ですが定期預金のほうが高く、かつ定期預金は預入期間が長いほど金利が高くなるため、普通預金においておくよりは得だといえます。

手数料がかからない

定期預金は、定期預金の口座開設時も、また1件ごとの定期預金契約時にも、さらに引き出しの際にも手数料がかかりません。

一方で、投資信託など投資性の商品では手数料がかかるのが一般的です。例えば投資信託の場合は、購入時や売却時だけでなく、持っている間にも信託報酬と呼ばれる手数料がかかります。

また、多くの銀行が、2年以上など一定期間動きのない普通預金について未利用口座管理手数料を定めています。この手数料はあくまでも普通預金が対象であり、現状では定期預金には課されていません。

ただし、日本円を外貨に変えて預け入れる外貨定期預金の場合は為替手数料がかかります。

元本割れしない

投資性の商品を利用する際に避けたいリスクの一つが、元本割れです。投資対象の価値が下がり、当初投資した価格を下回ってしまうことをいいます。

定期預金は、預け入れたお金が減ることはありません。投資性商品の特徴ともいえる元本割れリスクを回避したい方には、定期預金のこの特性は大きなメリットです。

ただし外貨預金の場合は為替変動の影響を受けるため、元本割れする場合もあります。

預金保険制度により一定額保証される

先述したとおり、定期預金は預金保険制度の対象となっているため限度額まで保証されます。限度額を超えると保証がないことは多額の預け入れを行なっている方にはデメリットですが、そもそも限度額付きとはいえ一定額を保証してもらえること自体が大きなメリットです。

なお、当座預金や利息のつかない普通預金は全額を保証、一般的な普通預金は定期預金と同じく上限1,000万円までとその利息が保証の対象となっています。
一方で外貨預金や譲渡性預金などは保証の対象外です。

定期預金はどのような人におすすめか

紹介したメリット・デメリットを踏まえ、定期預金の利用が向いている方と向いていない方を紹介します。

定期預金の利用が向いている人

一定期間預け入れることが条件の定期預金は、手元にお金があると使ってしまう方に向いています。普通預金のように自由に引き出すことができないため、自分自身では計画的にお金を貯めるのが苦手な方に有益な貯蓄方法です。

積立定期預金を利用し、給与が出たタイミングで一定金額が定期預金に預け入れられる設定をしておけば、使ってしまう前に貯蓄に回すことができます。車両購入や自宅の新築など、明確な目標に向けて積み立てていきたい、貯めておきたい方におすすめの預金といえます。

定期預金の利用が向いていない人

定期預金のデメリットで紹介したとおり、投資性の商品よりも運用効率が低いため大きなリターンは望めません。高リターンを望む方や、もっと効率的な資産運用を期待する方には向いていないといえるでしょう。

定期預金の金利は預入期間が長いほど上がりますが、数年間預け入れなくてはいけません。短い期間で資産を増やし、それを元手に別の投資に流用したいなど、放置せずに活発に運用したい方には適していません。そうした方には自由に売り買いができる投資性の商品の方が向いているといえるでしょう。

また、定期預金は預け入れたらすぐには引き出せないため、そのお金が生活費の一部であり、預け入れることで日常生活に影響が出るような場合も向いていません。

定期預金の利用方法と選び方

定期預金の利用が向いている人に向けて、定期預金の申し込み方法と、選ぶ際のポイントを解説します。

定期預金の申し込み方法

定期預金の申し込みの流れは次のとおりです。

1.定期預金を組む金融機関を決める。
2.定期預金口座、または総合口座(普通預金+定期預金)を開設する。
3.預け入れる。(一般的に口座開設と同時。)

どの金融機関を利用するかは、取扱商品範囲や金利等を確認して決めましょう。一般的に、定期預金を開設する金融機関に普通預金などの代表口座を持たない状態で定期預金口座を開設することはできません。

預け入れる際は金額と期間を自分で決めますが、定期預金の最低金額や単位は金融機関によって異なります。例えばゆうちょ銀行の定期貯金は1,000円以上1,000円単位(2024年5月時点)ですが、1円から預け入れが可能な金融機関もあるため、さまざまな金融機関をリサーチして自分に合った預入金額や期間を選びましょう。

定期預金を選ぶ際のポイント

預入期間や金額のほかにも、種類や方式など定期預金を選ぶ際のポイントがいくつかあります。

固定金利か変動金利か

変動金利は、多くの場合6ヵ月ごとに市場を反映して金利が見直されます。金利の動向によっては、同じ日に申し込んだ同じ期間預ける固定金利の定期預金商品に比べて受取利息が少なくなる可能性がありますが、金利が上がった場合には受取利息が増えます。対して固定金利は預入期間中、金利はずっと一定となります。

単利計算か複利計算か

定期預金の利息計算方法は、預入期間によって単利か複利が選べることが多く、複利の方が利息が増えやすい特徴があります。単利は常に元本に対しての利息が計算される方式で、複利はこれまでに付与された利息も含めて利息計算される方式です。特に長く預け入れる場合に複利が有利に働くといえるでしょう。

効率的に資産運用したい方にはCOZUCHIの不動産投資クラウドファンディングがおすすめ

定期預金は、資金を効率的に運用したい方には向いていません。自由に引き出しもできないため、結果的にしばしば「定期預金はおすすめしない」ともいわれます。

高いリターンを得たい場合には株式投資やFXなどの投資手法も考えられますが、定期預金とは違い、投資に関する専門的な知識が必要になります。

投資初心者の方や忙しくてなかなか投資の勉強ができない方にもおすすめなのが、不動産投資クラウドファンディングの「COZUCHI」です。

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まとめ

定期預金口座の開設により比較的簡単に利用を開始できるのが定期預金です。普通預金よりは利率が良いため、手元にあると使ってしまいなかなか効率的に貯められない方や、特定の目標に向け計画的に貯めたい方に向いている預金といえます。

一方で、短期間でより高いリターンを期待する方には向いていません。どのような目的で資産運用するか、また定期預金のメリットとデメリットの双方をよく理解し、自分に合った運用方法を選ぶことが大切です。

■監修者

名前:八木 満里子(やぎ まりこ)
所有資格:日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本FP協会認定AFP、日本証券業協会一種外務員資格、消費生活アドバイザー

おもなキャリア:
地方銀行で通算21年間勤務、おもに市場リスク管理を担当。
その後、コンプライアンス意識の高さと金融関連資格を強みに金融系ライターとして活動中。
2024年より、一般社団法人日本金融教育支援機構認定講師。