インフレとは?デフレとの違いやメリット・デメリット、備える方法を解説
2024年04月26日
日本では昨年辺りからインフレが進行している状況で、このまま預金だけに頼り続けていて良いのだろうかと思っている方も多いのではないでしょうか。インフレになるとお金の価値が下がるため、現金や預金に頼りすぎるとあなたの資産が目減りする可能性があります。
今回はインフレの概要やデフレとの違い、メリット・デメリットなどを解説します。インフレに備える方法もお伝えしますので、この記事を読めばインフレへの具体的な対策をとれるようになるでしょう。
また本記事の後半では、インフレへの具体的な対策の一つとして不動産投資クラウドファンディング「COZUCHI」についても紹介しています。
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インフレ(インフレーション)とは?
インフレとは「Inflation(インフレーション)」の略で、商品やサービスの価格が上がることにより、相対的にお金の価値が下がってしまう現象を指します。例えば、100円の缶コーヒーが数年で200円に値上がりした場合を考えてみましょう。値上げによって、数年前までは100円で買えていた缶コーヒーが現在では200円出さないと買えなくなっています。つまり、100円(お金)の価値が半分になったといえるでしょう。
このように考えると、インフレはなんとなく悪いものと思われるかもしれません。しかし、インフレには「良いインフレ」と「悪いインフレ」があります。一体どういうことなのでしょうか。それぞれの違いについて解説します。
良いインフレとは
良いインフレとは、景気が拡大するインフレです。商品やサービスへの需要が高まり価格が上昇しますが、商品などが売れることで企業の利益が向上して、従業員への賃金も上がります。そして、賃金の上昇によって消費者の購買力がアップし、さらに需要が高まる……という好循環が生まれます。物価は上昇するものの、収入も物価にともなって上がるため、生活は苦しくならない点が悪いインフレとの違いです。
悪いインフレとは
一方で、悪いインフレとは景気が停滞・後退する際に起こるインフレで、「スタグフレーション」とも呼ばれます。スタグフレーションとは「Stagnation(スタグネーション・景気停滞)」と「Inflation(インフレーション)」を組み合わせた言葉です。
悪いインフレでの価格上昇は、良いインフレのような需要の増大によるものではなく、世界情勢の変化などによる原材料価格の上昇などが原因です。需要が増えたわけではないため、売上にはつながらず、企業の利益向上や従業員への賃金上昇といった、良いインフレのような好循環が生まれません。
現在日本で起きているインフレは、資源価格の上昇などによるインフレで景気後退につながっているため、悪いインフレ(スタグフレーション)だといえるでしょう。
インフレとデフレ(デフレーション)の違い
インフレと似た用語に、デフレ(Deflation・デフレーション)があります。デフレとはインフレと逆の現象で、商品やサービスの価格が下がり、相対的にお金の価値が上がることです。
デフレは、商品などへの需要よりも供給が上回ることがきっかけで発生します。需要が減ることで、企業は消費者に商品などを購入してもらうため、価格を下げる動きが強まります。しかし、消費者は「値下げが続くので、もう少し待ってから購入しよう」と考えてしまい、商品などが購入されにくくなります。
その結果、企業の利益が低下して従業員への賃金も下落し、消費者は購入を控えるようになるため、さらに需要が下がるという悪循環が発生するのです。デフレが続くと世の中のお金の流れが停滞し、企業の倒産やリストラが増えるでしょう。この悪循環は、デフレ・スパイラルとも呼ばれます。
インフレのメリット・デメリット
先ほど、インフレには良いインフレと悪いインフレがあると解説しました。ここでは、さらにインフレのメリットとデメリットをまとめてみます。
インフレのメリット
良いインフレが発生すると、商品やサービスが積極的に購入されるようになるため、企業の利益が増え、従業員への賃金が上昇します。そこからさらに消費が増えるため、景気拡大の好循環が生まれる点がインフレのメリットです。
また、日本国内でインフレが発生した場合は、円の価値が下がりますが、円が下がることで相対的にドルなど外貨の価値は上がる円安の状態になります。円安が起きると、輸出業が好調になるほか、海外からの観光客が増えやすいなどのメリットが生まれます。
インフレのデメリット
インフレのデメリットは、お金の価値が下がることです。例えば、100万円の車を買うために現金をコツコツ貯金している途中にインフレが起きると、100万円たまった頃には車が200万円に値上がりして買えなくなっている可能性があります。
特に悪いインフレが起きると、賃金が上昇せずに物価だけが上昇してお金の価値が下がるため、生活は苦しくなります。
また円安には、輸入業が不調になるほか、日本から海外へ旅行する際の負担が増えるなどのデメリットもあります。
個人でインフレに備えるには?
インフレが発生すると、お金(現金)の価値が下がるため、資産を現金や預金のみでもっていると資産が目減りします。特に、日本では預金の金利が非常に低く、インフレ率を上回る金利がつくことはまず望めないことから、現金や預金のみで資産を持つことには注意が必要です。
インフレ下でも資産を維持または増やしたいと考えているのなら、インフレに強い資産への投資が必要でしょう。ここではインフレに強い資産として現物資産(実物資産)と海外資産を紹介します。
現物資産(実物資産)を保有する
インフレに強い資産の代表例が、現物資産(実物資産)です。現物資産とは「不動産」や「金(ゴールド)」のように、実際に物として存在し、物自体に価値がある資産のことです。
例えば、土地や建物などの不動産は、インフレ下でも利用価値は失われません。マンションやアパートなど賃貸住宅であれば、他人に貸し出すことで家賃収入も得られます。むしろ、インフレになると物価上昇にともなって、不動産価格や家賃は上昇する傾向にあります。このような状況では価格上昇後に売却するほか、賃貸経営を続けることで利益が得られるでしょう。
海外資産を保有する
日本国内でインフレが発生した場合は、円の価値が下がるため相対的にドルなど外貨の価値が上昇します。そのため、外貨預金や外国株式・債券などへ投資するなど、海外資産の保有もインフレの備えとして有効な手段です。
例えば、米ドルやユーロ建てで預金をする外貨預金では、インフレ前に預け入れておけば、インフレが発生して為替レートが上昇することで利益が得られる可能性があります。また、海外の金利は日本よりも高いケースが多いことも魅力です。ただし、逆に投資した国でインフレが発生すると、その国の外貨の価値が下落して損失が発生する可能性も考慮する必要があります。
インフレに強い資産を運用する際のポイント
現物資産や海外資産のようなインフレに強い資産を運用したとしても、資産が増えずに減る可能性はあります。資産運用を成功させるためには「分散投資」と「長期投資」が重要です。
分散投資
分散投資とは、投資対象を1つに絞るのではなく、さまざまな対象へ分散して投資することです。投資対象を1つに絞った場合、投資対象の価値が下がった場合に大きな影響を受けてしまいます。その点分散投資であれば、投資対象のどれかの価値が下落しても損失を抑えられます。
例えば、海外資産を株式で運用する場合は、1つの銘柄だけでなくさまざまな銘柄に分散してみてください。また、株式だけに偏って投資するよりも、値動きの特徴が異なる株式と債券を組み合わせるとリスクをより分散できるでしょう。
また、不動産などの実物資産のデメリットとして、現金化に時間がかかることが挙げられます。そのため、現金化しやすい金融商品と組み合わせることがおすすめです。
ほかにも、投資する地域を分散したり、投資する時間をずらしたりすることも、分散投資の一種です。
長期投資
金融商品は、基本的に価格が刻々と変動するため、短期的に売買を行なうと、タイミングによっては大きな損失が発生する可能性があります。一方で、投資期間が長くなるほど平均収益率の振れ幅が小さくなる傾向にあるため、短期投資よりも長期投資がおすすめです。
また、長期投資は得られた利益が元本に加わることで、さらに利益を生む複利効果を得られる点もメリットです。
「COZUCHI」で気軽に不動産投資をしてインフレに備えよう!
個人がインフレに備えるためには、不動産など実物資産への投資が有効だと説明しました。しかし、一般的な不動産投資は、不動産を購入するために多額の資金が必要です。また、利回りの高い不動産の見極めや不動産自体の管理など、不動産投資に関する専門知識も求められます。そのため、不動産投資は投資初心者には難しいと思われるかもしれません。
しかし、不動産投資クラウドファンディングサービス「COZUCHI」なら、運用はプロが行ってくれるので、初心者でもはじめやすい投資先となっています。COZUCHIでは、多くの投資家から少しずつ資金を集め、集まった資金で不動産を運用します。不動産の見極めや運用管理はプロが行なうため、投資したあとはほったらかしで運用することができます。
COZUCHIでは投資スタイルに応じて、短期の売却益をねらう短期運用型と、定期的な配当をねらう中長期運用型のいずれかを選べます。短期運用型は1万円から、中長期運用型は10万円から不動産に投資が可能です。
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まとめ
日本でもインフレが加速しつつあり、預金だけに頼った資産運用では、資産が目減りする可能性があります。インフレに備えた資産運用の方法としては、不動産などの実物資産や海外資産への投資などが考えられます。しかし、海外資産にもリスクはあるほか、一般的な不動産投資は高額な初期費用が必要などの理由から、初心者向けではないでしょう。
リスクを抑えながら不動産投資をするには、不動産投資クラウドファンディングサービス「COZUCHI」の利用がおすすめです。少額からでも投資が可能で、運用もプロに任せられるため、安心して投資ができます。不動産投資クラウドファンディングサービスが気になる方は、ぜひCOZUCHIの利用をご検討ください。
【監修者】
名前:金子 賢司
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信している。
保有資格:CFP