現物取引とはどのような投資方法?信用取引との違いやメリット・デメリットを解説
2024年04月04日
投資について調べると、「現物取引」や「信用取引」など、同じ投資にも多くの方法が出てきます。そのため、どのような投資方法が自分に合っているのか悩んでしまう方も多いでしょう。
本記事では、投資の基本の方法ともいわれる現物取引について解説します。現物取引の特徴やメリットなど、これから投資を始めてみたい方に役立つ情報をお届けします。
現物取引とは?
「現物取引」について、どのような取引を指すのか理解を深めるために、特徴や信用取引との違い、利益の内容について解説します。
「現物取引」とは自己資金のみで投資する方法
現物取引とは、自分の現金のみで株式などの取引を行い投資する方法です。「現物」と略して呼ばれることもあります。投資を始めるためにお金を借りる場合などは、現物取引には含まれません。
株式投資では通常の取引方法として扱われ、自身が投資した金額以上の損がないため比較的低リスクな投資方法といえるでしょう。投資に不慣れな方ほど現物取引がおすすめされています。
信用取引との違い
株式投資などで利用できる取引方法には、現物取引だけでなく信用取引という方法もあります。信用取引とは、証券会社へ保証金を預け、証券会社からお金や株式を借りて取引を行なう方法です。
多くのケースでは保証金の約3倍までの取引が可能となるため、例えば50万円を保証金として預けることで、およそ150万円分の取引ができるようになります。
現物取引の利益①:インカムゲイン
現物取引で得られる利益の一つは、インカムゲインです。インカムゲインとは、資産を保有することで得られる利益を指し、株式投資では配当金や株主優待などが当てはまります。
インカムゲインは、対象の資産を保有している間、安定した収益を得ることが期待できます。一方で、売却したり、規定期間よりも保有期間が短かったりする場合は、インカムゲインによる利益は少なくなる傾向です。そのため、インカムゲインを受け取るには、長期投資が基本となります。
現物取引の利益②:キャピタルゲイン
キャピタルゲインとは、資産の売買で得られる利益を指します。株式などが値下がりしたタイミングで購入し、値上がりしたタイミングで売却することで、その差額を利益として得られるのです。例えば、30万円で購入した株式を50万円で売却した場合、差額の20万円が利益となります(税金等を考慮しない場合)。
キャピタルゲインは、短期投資と長期投資、どちらでも利益を得られる可能性があることが特徴です。ただし、投資期間が短いと値動きの予想がしづらいため、損失を可能な限り抑えるためにルールを設けておくことが必要となるでしょう。
現物取引で投資をするメリット・デメリット
ここでは、株式投資などで現物取引をするメリット・デメリットを解説します。
現物取引のメリット
まずは、現物取引で投資を行なうメリットを解説します。
損失リスクが低い
現物取引では、自己資金以上の取引はできないため、投資している銘柄の株価が下がっても、投資金額以上の損失が発生しません。
一方、信用取引では、お金や株式を借りて取引を行います。例えば、株価が上がる予想でお金を借りて信用取引を行い、株価が大幅に低下した場合には、保証金以上の損失が発生する可能性があります。この場合は、追証や負債が発生し、投資開始時点よりも資産を減らしてしまうことがあるのです。
投資への制限がない
信用取引は、株式市場へ与える影響が大きいことから、証券取引所や証券会社などでは銘柄の規制措置を行い、新規取引の制限・停止などの手段を講じることがあります。
現物取引では、こうした規制措置や対象銘柄の指定などが行なわれず、基本的にすべての銘柄を購入できます。規制や制限などを気にせず、自由に投資ができることも現物取引のメリットに挙げられるでしょう。
現物取引のデメリット
続いて、現物取引のデメリットについて解説します。
初期資金がないと投資ができない
現物取引では、すべての費用を自己資金で行なうため、投資に使う資金の全額を自分で用意しなければいけません。株式投資では、基本的に100株単位での購入となるため、銘柄によっては数十万円など、まとまった初期資金が必要です。
現物投資は信用取引と比較してリスクが小さい一方で、資金面でのハードルが高い投資であることがデメリットといえるでしょう。
投資利益が少なくなる
投資は、投入した資金に比例して利益が増えるため、投資資金が少ないと得られる利益も少なくなります。現物投資は、信用取引に比べて投入できる資金が少なくなりやすいため、短期間で高額な利益を得るのが難しいのがデメリットです。
また、現物投資では実際に購入して手元にある株式を売って初めて利益を得られますが、信用取引では手元にない株式を借りて売却から入る取引(空売り)でも利益を得られることがあります。このように、現物投資は信用取引に比べ、利益を得られるチャンスが限られているのです。
現物取引(株式投資)以外の投資方法
ここでは、自分の目的や投資スタイルに合う投資方法を見つけるため、現物取引(株式投資)以外の投資方法を解説します。
債券投資
債券投資とは、国や企業が発行する債券を通して、定期的な利子収入を得られる投資方法です。債券の種類によって利回りは異なりますが、定期的に安定した収入を得られるというメリットがあります。
※なかには利子の支払いがない種類の債券もあります。
債券投資では償還日があらかじめ定められており、償還日には額面金額が払い戻されます。発行元が破綻しない限り額面金額が保証される一方で、期限なく持ち続けられるわけではないため、得られる利益にも限りがある点に注意が必要です。
不動産投資
不動産投資とは、土地や建物など不動産を利用して、売却益や賃貸収入を得られる投資方法です。不動産投資は投資目的によってそのどちらの利益を目指すかが変わってくるため、あらかじめ投資の目的を明確にしたうえで対策を練る必要があります。
また、不動産自体に価値があるため、不動産投資はインフレや長期投資に強いのがメリットです。さらに、マンションの一部屋からなどある程度資金力に合わせた投資ができることも特徴です。
ただし、物件の手入れや集客など、利益を得るためには自らが動かなければないという他の投資とはやや異なる側面もあります。
不動産投資クラウドファンティング
不動産投資クラウドファンディングとは、投資家からインターネット上で集めた資金を使って事業者が不動産物件への投資を行ない、物件の運用で生じた利益を投資家に分配する仕組みのことです。
また、不動産投資とは異なり、投資家自身が物件の手入れや集客など、事業の利益につながることを行なうことはありません。基本的に、出資をしたらほったらかしで運用が可能です。
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これから投資を始めるなら、不動産投資クラウドファンディングサービス「COZUCHI」がおすすめです。ここでは、COZUCHIがおすすめの理由を3つのポイントから解説します。
1万円から現物取引が可能
COZUCHIのファンドでは、最低1万円からの投資が可能です。
余剰資金の範囲内で投資に参加できるため、投資初心者の方でも手軽に始められるでしょう。
選べる2つの投資方法
COZUCHIのファンドは、「短期運用型」と「中長期運用型」、の2種類に分けられ、それぞれ以下の特徴があります。
短期運用型:最低投資額1万円、主に短期で売却益の獲得を狙う、ミドルリスク・ミドルリターンを目指す投資商品。
中長期運用型:最低投資額10万円、主に中長期で定期的な配当を狙う、ローリスク・ローリターンを目指す投資商品。
分散投資でリスクを分散
COZUCHIは少額投資が可能なため、複数のファンドへ出資を行う分散投資が可能です。運用方法や不動産の立地などが異なる複数のファンドへ出資することで、価格下落などのリスクを分散した投資ができます。
まとめ
現物取引は、自己資金のみで行なう取引方法です。投資のために資金を借りることがないため、例えば株式投資で株価が下がってしまっても投資に使用した資金以上の損失が出ることはありません。
しかし、自己資金にある程度の余裕がないと株式などを購入できない、得られる利益が少ないといったデメリットもあります。そのため、現物取引は利益よりもリスクの低さを重視して投資を始めたい方にぴったりでしょう。
現物取引を始めたくても、自己資金に余裕がない方には、不動産投資クラウドファンディングサービス「COZUCHI」がおすすめです。COZUCHIでは、1万円から投資ができるので、まとまった資金を用意できない方でも始められます。ぜひCOZUCHIでの投資デビューを検討してみてください。
COZUCHIについてさらに詳しく知りたい方は、以下のホームページをご覧ください。
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■監修者
名前:齋藤 彩(さいとう あや)
所有資格:CFP(Certified Financial Planner)、1級FP技能士、薬剤師免許
おもなキャリア:
急性期総合病院において薬剤師として勤める中、がん患者さんから「治療費が高くてこれ以上治療を継続できない」と相談を受けたことを機にお金の勉強を開始。ひとりの人を健康とお金の両面からサポートすることを目標にファイナンシャルプランナーとなることを決意。現在は個人の相談業務・執筆活動を行っている。