初心者におすすめの資産運用方法とは?資産運用のポイントを解説
2023年09月21日
「資産運用に興味があるものの、何から始めて良いのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。また、資産運用にはリスクもあるため、資産を失うことを心配している方もいるでしょう。
しかし、ポイントをしっかり押さえれば、リスクを最小限に抑えて資産運用を行なうことが可能です。
今回は、資産運用初心者のために、資産運用のポイントや資産運用としておすすめの方法を紹介します。
資産運用の基礎知識
まず、資産運用とはどのようなものなのか、なぜ資産運用が必要なのかを解説します。
そもそも資産運用とは?
資産運用とは、自分の資産を預貯金や投資などで運用して、資産を効率的に増やしていくことです。
一般的に、リターンはリスクに応じて変わります。ローリスクであればローリターン、ハイリスクであればハイリターンです。
なぜ資産運用が必要なのか?
資産運用が必要な理由として、例えば、老後資金の不足が挙げられます。
日本では、平均寿命が延びているにもかかわらず、退職金は減少傾向にあります。2019年に金融庁が作成した資料のなかで、「退職金と年金だけでは老後資金が総額で1,300~2,000万円不足する」とした内容は「老後2,000万円問題」と呼ばれ、大きな話題となりました。
このように老後には大きな資金が必要になるため、退職金や年金とは別に、自分で老後の生活資金を用意する必要があります。
しかし、現在のような低金利状態では、預貯金だけではほとんど資産が増えません。そのため、老後に備えた資産運用が必要だと考えられているのです。
資産運用の種類について
資産運用には、大きく分けて預貯金と投資があります。それぞれの特徴を紹介します。
預貯金
預貯金は、金融機関に普通預金・定期預金・積立定期預金などへ現金を預けることです。一定の利息により、利益を得られます。
預貯金は1,000万円までであれば元本保証があるほか、必要なときは現金化しやすいため、確実に資産を貯められます。
ただし、現在は非常に金利が低く、預貯金による利息はほとんどありません。逆に、物価が上昇することにより現金の価値は低下するため、預貯金だけに頼っていると、資産が目減りする可能性があります。
投資
投資は、株式・債券・投資信託・不動産などで資産を運用し、効率的に資産を増やそうとするものです。
投資の種類により、ローリスク・ローリターンな商品からハイリスク・ハイリターンな商品までありますが、基本的に預貯金のような元本保証はありません。また、預貯金とは異なり、現金化までに時間がかかるものもあります。
このように、投資は一見すると危険なようにも感じるかもしれませんが、投資先を分散したり長期間で積み立てたりすることで、リスクを減らすことは可能です。詳しくはのちほど説明します。
投資初心者におすすめの資産運用方法
投資を始めたばかりの方は、どの運用方法がローリスク・ローリターンでハイリスク・ハイリターンなのか、わからないのではないでしょうか。
ここでは、投資初心者におすすめの資産運用方法を3つ紹介します。
投資信託
投資信託は、投資家から資金を集めた資金をもとに「ファンドマネージャー」と呼ばれる専門家が運用することで、利益を得ます。
一般的に、株式投資はハイリスク・ハイリターンで、企業を分析する専門知識も必要ですが、投資信託であれば専門知識は必要ありません。少額から投資でき、商品によっては数百社へ分散投資するものもあるため、リスクを抑えやすくなります。
一方で、手数料がかかる、リアルタイムで売買ができない、商品によってはすぐに現金化できない、といったデメリットがあることも把握しておきましょう。
ポイント投資
ポイント投資とは、普段の買い物などで貯まったポイントを使って、株式投資や投資信託などを行なう方法です。現金が不要なため、投資に興味はあるもののハードルが高いと感じている方でも、気軽に始められます。
ただし、ポイント投資だけでは投資できる額に限りがあり、大きく利益を得ることは難しいでしょう。投資の流れをつかんだり、投資の勉強をしたりする際におすすめの方法といえます。
ポイント投資で投資に慣れたら、現金を使って株式や投資信託、不動産などの投資にチャレンジするとよいでしょう。
不動産投資クラウドファンディング
一般的な不動産投資は、物件購入などの初期費用が多くかかります。また、運用には専門知識が必要でメンテナンス費もかかることから、初心者向けではありません。
そこで、これらの不動産投資のデメリットを打ち消すのが、不動産投資クラウドファンディングです。
不動産投資クラウドファンディングでは、インターネット上で多くの投資家から資金を集め、実際の不動産投資や運用は運用会社が行ないます。1万円程度の少額から投資できるため初期費用が抑えられ、運用管理も不要で手間もかかりません。また、個人では投資が難しい、首都圏などの高額不動産にも気軽に投資できる魅力があります。
投資初心者が資産運用で活用したい「非課税制度」について
資産運用の利益は基本的に課税の対象ですが、iDeCoやNISAといった非課税制度を利用すれば、税制上の優遇措置を受けられます。これらの制度について解説します。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、老後資金の不足を補うために設けられた私的年金制度です。毎月一定の掛け金を積み立てて、60歳以降に年金として受給する仕組みで、定期預金・投資信託・保険のなかから商品を選んで運用します。
積み立てた資産は、60歳時点で全額を受け取ることも可能です。掛け金は月額5,000円から1,000円単位で限度額の範囲内であれば任意に設定でき、限度額は職業などによって異なります。
利益が非課税になるだけでなく、掛け金も所得控除の対象となるため、所得税や住民税を抑えられます。また、受給時に税制上の優遇措置を受けられる点もメリットでしょう。
ただし、60歳になるまでは原則として、運用資産を引き出せない点に注意しましょう。
NISA
NISAはNISA口座内で投資し、運用した利益が非課税となる制度です。
NISAには以下の3種類があり、1人1口座の開設ができます。
・一般NISA
日本に在住している20歳以上の方が利用できます。株式や投資信託、REITなど投資対象の広さが特徴です。年間120万円まで投資でき、利益は5年間非課税になります。
・つみたてNISA
日本に在住している18歳以上の方が利用できます。一般NISAとは異なり、投資対象は金融庁が認めた投資信託に限られます。年間40万円まで投資でき、非課税期間は20年間です。
・ジュニアNISA
日本に在住している未成年者の方が利用できます。投資対象は、一般NISAと変わりません。年間80万円を上限に、5年間非課税で運用できます。
iDeCoと異なり、税制上の優遇が受けられるのは運用利益だけですが、いつでも換金できるのがNISAのメリットです。ただし、ジュニアNISAは原則として、18歳まで換金ができません。
一般NISAとつみたてNISAは2024年から制度が変わり、ジュニアNISAは新規口座が開設できなくなります。しかし、新制度では非課税期間が無期限になるなど、さらに使いやすい制度になる予定です。
今回紹介したiDeCo・一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの違いを表にまとめたので、参考にしてください。
iDeCo | 一般NISA | つみたてNISA | ジュニアNISA | |
投資上限額 | 1万2,000~6万8,000円/月(職業などによって異なる) | 120万円/年 | 40万円/年 | 80万円/年 |
税制上のメリット | ・掛け金非課税
・運用益非課税 ・受給時に所得控除など |
運用益非課税(5年間) | 運用益非課税(20年間) | 運用益非課税(5年間) |
途中換金 | 原則60歳まで不可 | 可能 | 可能 | 18歳までは換金不可 |
運用商品 | 定期預金・投資信託・保険商品 | 株式、ETF、投資信託、REITなど | 金融庁が認めた投資信託 | 一般NISAと同じ |
初心者が資産運用を始める際のポイント
初心者が資産運用を始めた場合、失敗しがちなポイントがいくつかあります。ここでは、資産運用を始める際のポイントを3つ紹介します。
少額投資から始める
初めて資産運用を行なう際は、少額から始めましょう。少額から始めれば、たとえ元本割れをしたとしても影響が少なく、投資の経験を積むことができます。
また、投資は余剰資金で行なうことも大切です。生活資金や将来的に必要になる資金は、預貯金として運用し、投資には使わないようにしましょう。
投資先を分散させる
投資先を分散させることも大切です。投資先を複数に分散させると、そのなかの一つで損失が出たとしても他でカバーができるため、損失を最小限に抑えられます。
また、時間による投資の分散も意識しましょう。毎月一定額を投資していく積立投資が代表例です。機械的に投資を続けることで、投資のタイミングなどで悩むことがなくなります。積立は、次項で紹介する長期投資になる点もメリットです。
長期的な視点で運用する
投資の世界では、専門家でも短期の予測は極めて困難とされているため、長期的な視点で運用しましょう。
たとえ、短期的にはプラスやマイナスに振れたとしても、長期で運用すればそれらが相殺されます。結果的にリスクが抑えられ、リターンが安定する効果が得られます。長期での資産運用は、複利効果を得やすい点もメリットです。
「COZUCHI」は資産運用初心者におすすめの不動産投資サービス
資産運用にはさまざまな方法があるため、資産運用初心者はどれを選んだら良いのか迷ってしまうでしょう。不動産投資クラウドファンディングサービス「COZUCHI」は、そのような方におすすめのサービスです。
先述したように、不動産投資クラウドファンディングでは、多くの投資家から少しずつ資金を集めて不動産投資をします。少額から投資ができることや、運用の手間がかからないことなどがメリットです。
COZUCHIでは、数十億円の不動産へ1万円から投資ができ、運用はプロに一任できます。購入手数料や運用手数料はかからず、必要な手数料は換金手数料のみです。
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まとめ
老後2,000万円問題に代表されるように、今の現役世代は老後の資金が不十分な可能性があります。そのため、できるだけ早いうちに資産運用を始めておくことが大切です。資産運用にかける時間が長ければ長いほど、複利効果で資産を増やせる可能性が高くなるでしょう。
資産運用にはさまざまな方法があり、不動産投資クラウドファンディングなどのリスクを抑えた方法もあります。自分に合った投資方法を選んで、資産運用を行なっていきましょう。
【監修者】
名前:金子 賢司
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信している。
保有資格:CFP