【初心者必見】投資とは?種類やメリット・デメリット、失敗しないためのコツについて解説
2023年08月29日
近年、人生100年時代や老後2,000万円問題などが話題となり、個人での資産形成の必要性について叫ばれるようになりました。
資産形成の手段として投資を検討したり、実際に投資を始めたりする方も増えています。その一方で「投資の種類をよく知らない」「投資に対して漠然としたイメージしかない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、投資の基礎知識や投資の種類、投資をするメリット・デメリットについて解説していきます。初心者が投資で失敗しないためのコツにも触れていくので、ぜひ最後までお読みください。
そもそも「投資」とは?
まずは、投資とはどのようなものなのか、投資と貯蓄はどのような点が異なるのかについて、詳しく見ていきましょう。
投資について
投資とは、「将来の利益を見込んで、金融商品や事業などに自己資金を投じること」です。具体的には、株式や投資信託、不動産などを購入・運用することが投資にあたります。
投資商品にはさまざまな種類がありますが、いずれの場合も「利益を獲得するために資金を投じる」ことが共通点です。投資した商品の価値が将来的に上昇することを期待するもののため、基本的に投資は長期的な視点で行ないます。
投資と貯蓄の違い
貯蓄とは「お金を蓄えること」で、長期的な運用が必要になる投資と違い、お金が必要になったタイミングで自由に引き出せます。銀行口座への預金がこれにあたり、基本的に元本保証があります。安定した生活を送るためには、生活資金や近い将来使うことが決まっているお金などは、貯蓄の形で持っておくことが大切です。
生活に欠かせない貯蓄ですが、預金で得られる利息は少なく、投資のように大きく資産を増やすことはできません。それに対し、投資は資産を効率的に増やせる可能性があります。
投資のメリット・デメリット
投資には、資産を効率的に増やせるメリットがあります。しかしその一方で、大きなリターンが期待できる投資ほど、リスクも大きくなるといったデメリットも存在します。
投資を始める前に、投資のメリットとデメリットについてしっかり押さえておきましょう。
投資のメリット
投資には以下のメリットがあります。
・貯蓄よりも資産を増やせる可能性がある
・投資の種類によっては少額からスタートできる
・インフレ対策になる
現在の日本はいわゆる「超低金利時代」。銀行にお金を預けていても、受け取れる利息はほんのわずかであるため、貯蓄だけでは思うように資産を増やせません。
それに対し、投資は貯蓄よりも効率良く資産を増やせる可能性があります。投資のなかには少額からスタートできる商品もあるため、リスクを抑えつつ投資に慣れていくことも可能です。
また、投資はインフレ対策にもなります。インフレとは、物価が上昇して現金の価値が低下する状態です。貯蓄だけでは、現金の価値が下がった場合に対応できない可能性があります。インフレによる現金価値の目減りから資産を守るためにも、投資は大切です。
投資のデメリット
投資には数々のメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。
・投資の種類によっては元本保証がない
・成果が出るまでに時間がかかる
一番大きなデメリットは、元本が減るリスクがある点でしょう。銀行にお金を預けている場合は、万が一金融機関が破綻した場合でも、元本1,000万円までと破綻日までの利息等は保護されます。
投資は基本的に元本保証がなく、投資商品の価値が購入時より下がった場合は、資産が減少してしまいます。特に、短期での大きなリターンを期待できる投資はリスクも高くなるため、失敗した際のダメージがより大きくなることは覚えておきましょう。
また、投資はすぐに資産が大きく増えるものではありません。成果が出るまで時間がかかるため、長期的な視野で運用する必要があります。
投資の種類について
有名な投資商品といえば株式や投資信託ですが、投資にはほかにもさまざまな種類があります。代表的な投資の種類について見ていきましょう。
株式投資
企業の株式を売買し、差額利益や配当金などの利益を期待する投資方法です。株価は企業の業績や景気によって常に変動しており、購入時より株価が上昇したタイミングで売却することで売却利益を得られます。
株式投資は大きな利益を得られる可能性がある投資ですが、業績によって株価が下がる可能性や、倒産すると株式の価値がゼロになる、あるいはゼロまでいかなくとも価値が急落する可能性などもあるため、他の投資に比べてハイリスクである点に注意が必要です。
投資信託
投資信託とは、投資家から集めた資金を運用会社が運用し、得られた利益を投資家に還元する仕組みの投資方法です。株式のように投資家自身が運用するわけではないので、初心者でも始めやすい投資といえるでしょう。
大勢の投資家から集めた資金を運用するので、 資産規模が大きくなります。そのため、様々な資産に分散投資しリスクを軽減することが可能で、少額から始められるというメリットもあります。
外貨預金
外貨預金とは、預金を外国の通貨で保有し、為替レートや金利の変動による利益を狙う投資方法です。為替レートで見ると、預入時は円から外貨に換金し、払い戻し時は外貨から円に換金するため、預入時より払い戻し時に円安になれば利益が発生します。
外国の金利は日本よりも高い場合が多いため、外貨預金を保有しているだけで、円預金よりも利息の恩恵を受けやすいでしょう。
ただし、為替変動リスクがあることや、預入時と払い戻し時に為替手数料が発生することには注意が必要です。
国債(個人向け)
国債とは国が発行する債券のことで、これを購入すると定期的に利子が支払われ、満期になると元本が返却されます。国債は国が発行するため安全性が高く、初心者も始めやすい投資の一つです。
社債(個人向け)
社債とは企業が発行する債券で、これを購入することで定期的に利子が支払われ、満期になると元本が返却される仕組みです。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、決まった掛け金を毎月積み立てて運用し、60歳以降に給付を受け取れる仕組みの私的年金制度です。掛け金が全額所得控除になる、運用益が非課税になるなど、高い節税効果があります。
iDeCoは税に関するメリットが大きい資産運用方法ですが、原則として60歳までお金が引き出せない点は注意しておきましょう。
不動産投資
不動産投資とは、不動産を購入し、家賃収入や売却益などを期待する投資方法です。なお、現物不動産投資の場合は初期費用は高額な場合が多いですが、入居者が定着すれば安定した家賃収入を得ることができます。
FX(外国為替証拠金取引)
FX(外国為替証拠金取引)とは、外国の通貨を売買し、その差額によって利益を得る投資方法です。FXでは、取引額の一部を証拠金として預ければ保有資産を超えた金額での取引が可能で、この仕組みを「レバレッジ」と呼びます。
レバレッジを活用すれば少額で大きな投資が可能ですが、為替変動によってマイナスが生じた際は損失も大きくなります。
ETF(上場投資信託)
ETFも投資信託ですが、上場しているかどうかが大きく異なります。株式と同じく、証券取引所の取引時間内であればリアルタイムで売買を行なえます。ただし、上場している企業の銘柄のみで構成されているため、一般的な投資信託と比べると銘柄数が少ない特徴があります。
金(きん)投資
金投資とは、資金を金(きん)に変えて所有し、売却して利益を得る投資方法です。金の価値は世界で共通しており、情勢の影響を受けにくい特徴があります。
投資で失敗しないコツ
投資は効率良く資産を形成できる手段ですが、必ずしも成功するとは限りません。しかし、投資はいくつかのポイントを押さえることで、失敗のリスクを下げることはできます。
初心者が投資で失敗しないためのコツについて見ていきましょう。
少額から始める
投資商品が値下がりした場合のリスクに備え、まずは少額での投資からスタートします。少額での投資であれば、失敗した場合のダメージも小さくなるからです。
加えて、投資は余剰資金で行ないましょう。生活費や使うことが決まっているお金は貯蓄し、残った余剰資金で投資すれば、投資がうまくいかなかった場合でもすぐ生活に困窮することはありません。
投資の経験を積みながら勉強や情報収集を進め、自分に合った運用方法を見つけていくのがおすすめです。
資産を分散させる
「分散」は、投資をするうえでの重要なキーワードです。投資先や投資時期を分散させることで、価格変動による影響を抑えることができます。
まとまった資金がある場合でも、一度に全額を投資するのはリスクが高く避けるべきです。月1回や年1回などのペースで定額かつ定期的に投資し、長期で資産を形成するようにしましょう。
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まとめ
老後の資金問題や物価高騰に対応するためには、資産をいかに形成するかが重要です。そのなかで、効率良く資産形成を進めるための手段として、「投資」が注目されています。
投資の種類は多種多様で、それぞれリスクの高さやリターンの大きさが異なります。投資を始める場合は、リスクを抑えた少額での投資からスタートするのがおすすめです。投資に慣れながら必要な知識を身につけ、より自分に合う投資方法を探していくとよいでしょう。
■監修者
名前:齋藤 彩(さいとう あや)
所有資格:AFP(Affiliated Financial Planner)、薬剤師免許
おもなキャリア:
急性期総合病院において薬剤師として勤める中、がん患者さんから「治療費が高くてこれ以上治療を継続できない」と相談を受けたことを機にお金の勉強を開始。ひとりの人を健康とお金の両面からサポートすることを目標にファイナンシャルプランナーとなることを決意。現在は個人の相談業務・執筆活動を行っている。