銀座EXITファンドⅠ・Ⅱ償還完了およびNFTを活用した中銀カプセルタワービル保存プロジェクトのお知らせ
いつもCOZUCHIをご利用いただき、誠にありがとうございます。
7月13日にて銀座EXITファンドⅠ・Ⅱの配当及び償還が完了し、EXITファンドではありますが運用期間短縮により当初想定の年利回り10%を上回る実績利回りとなりました。
改めて投資いただいた投資家の皆様に御礼申し上げます。
また、銀座EXITファンドⅠ・Ⅱにおいて投資対象としておりました「中銀カプセルタワービル」は再開発に向け2022年4月12日に解体工事を開始しております。
「中銀カプセルタワービル」は当時のファンドページにも記載の通り、建築家である故・黒川紀章氏が提唱したメタボリズム思想を体現する世界的な名建築の一つでありましたが、老朽化は進み、アスベストなどの安全面の問題から不動産の劣化という観点からすれば限界的な状況でありました。
しかしながらこの「中銀カプセルタワービル」には、老朽化が進んでも故・黒川紀章氏の提唱したメタボリズム思想に共感した方や斬新で近未来的なカプセルに魅力を感じた方などが多様に集まっていた事も事実でした。
COZUCHIとしては安全面の問題と現実的な経済合理性から、再開発に向けた最終段階の「中銀カプセルタワービル」を2つのファンドとして商品化致しましたが、経済合理性だけではない「中銀カプセルタワービル」の文化的な価値について残していく方法はないか模索し、昨年末、黒川紀章建築都市設計事務所と保存についての協定を正式に締結し協議を重ねてまいりました。
今回、現実的な観点でデジタルでの保存を中心に検討していく中で、NFTを活用することを決定し、解体が惜しまれていた中銀カプセルタワーを現実世界およびメタバース世界の両方で完全再現することを目指します。
またこれら保存に向けた活動はCOZUCHIの投資家の皆様と黒川紀章建築都市設計事務所のご支援があってこそ実現可能となりました。誠にありがとうございます。
今後もCOZUCHIでは投資家の皆様にとって、資産運用の選択肢となれるよう経済合理性を重要視しつつ、文化的価値にも光を当て、残すべき想いや価値を次の世代へと託してまいります。
【代表メッセージ】
一般的に、古くからの名建築物は維持するためのコストがかかり、収益が生み出しにくいとも言われ、街の開発においては古い建物を効率性のよい建物に建て替えていくことは必要ですが、一方で歴史的文化価値がなくなることも事実です。
LAETOLI社としては、経済合理性を追及する一方、古くからの名建築物の中には数字では図れない文化的価値があり、次の世代に託すべき価値があると考えております。
今回の中銀カプセルタワービルは、名建築家である故・黒川紀章氏により設計され、今日まで黒川氏が提唱するメタボリズム思想やカプセルに多くの方が魅了されてきました。
現在の金融ロジックでは図れない中銀ビルの価値を、今回「COZUCHI」という不動産クラウドファンディングを通して集めることで経済合理性を追求し、また、NFTを活用して建築の新しい保存の仕方を定義できたことは非常に意味があることだと考えております。
NFTプロジェクトを開始し、文化的価値を後世に伝える機会をいただけたのも、投資家の皆様のおかげだと考えております。
今後もCOZUCHIを通して、残すべき文化的価値を次の世代に託してまいります。